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2014/07/21

最終決戦の前奏曲(プレリュード)

第5階層 天ノ磐座 24F

キャット
「……でね? 何だか最近、お姉ちゃんの様子が変なのよ」
ヘクター
「変、とは?」
キャット
「一生懸命、真顔でいようとしてるけど、堪え切れずに微笑んじゃう、って感じ?」
ヘクター
「あのギルド長が? ……率直に言わせてもらえば、不気味だな」
キャット
「そうなのよ! お姉ちゃん、普段は滅多に笑わないのに!」
かに
「なにか変なもんでも食ったんじゃないか?」
ヘクター
「……あり得るな。樹海産の摩訶不思議な食べ物に当った可能性も考えられる」
キャット
「そ、そうね。後でメルルに診てもらわなきゃ!」
ヴィクトール
「……えーっと、キャットちゃん、一ついいかな~?(汗)」
キャット
「なによ」
ヴィクトール
「ひょっとしてギルド長、笑ってる時、ものすごく幸せそうじゃなかった?」
キャット
「幸せそう? …………言われてみれば、確かに」
ヴィクトール
「じゃあそれ、噂の宝石の彼といい事があったんだよ♪」
キャット
「そうなの!?」
ヴィクトール
「間違いないね(うんうん)」
かに
「随分と自信ありげだが、根拠はあるのか?」
ヴィクトール
「勿論! だってオレと会ってる時、エルはいつもそんな表情してるからねっ♪」
かに
「……あーそーかい」
キャット
「……ごちそーさま」
ヘクター
「……これがのろ気というものか。成程、聞いている側にとっては精神攻撃以外の何物でもないな」
キャット
「でも……そっか。お姉ちゃんにも、やっと春が来たのね(微笑)」
ヘクター
「春が? 今は冬の真っただ中だぞ?」
キャット
「アンタばかぁ? 比喩表現よ、比喩表現(冷)」
ヴィクトール
「春が来たって言うのは、恋したり、その恋が実った時のことを言うのさ♪」
ヘクター
「そうなのか? ……その手の比喩表現は学院では習わなかったな」
キャット
「まったく、勉強バカなんだから……(ぶつぶつ)」
ヴィクトール
「キャットちゃんの春はまだまだみたいだね~♪」
かに
「こんなに近くにあるのにのう♪(ヘクターの肩ぽん)」
ヘクター
「……それも何かの比喩表現なのか?」
キャット
(赤面しながら神速の抜銃)

ドンドンドゥンッ(精密射撃の三連射)

かに
「ほ! は! とあらぁぁぁぁぁ!(ひらひらひら~)」
キャット
「ああもう何で当たらないの!? 精密射撃のレベルをMaxまで上げてあるのにっ!(地団太)」
かに
「ふっふっふ。怒りで目が眩んでいるからだ」
ヴィクトール
「それを言うなら、恋は盲目だからじゃない?」

ドンドンドゥンッ

ヴィクトール
「(眉間に全命中)の、ご、はぅ!?」
キャット
「ほら! ヴィクトールになら当たるのに!」
ヴィクトール
「み、眉間は止めてよ! そろそろ穴開いちゃうよ!?(泣)」
キャット
「煩い! 今度変なこと言ったら穴だけじゃ済まさないわよ! 貫通させてやるから!」
ヴィクトール
「(額押さえ)貫通!? 怖っ!」
かに
「お前なら貫通くらい大丈夫じゃないか?」
ヴィクトール
「無茶言わないでよっ!」
ヘクター
「……なあ、そろそろ探索に戻らないか?(呆)」
キャット
「アンタ他人事!?」
ヘクター
「……他人事じゃないのか?」
キャット
「ひ、他人事よ! ええ他人事ですともっ!(赤面怒り)」
ヘクター
(なぜ怒るのだ……?)
かに
「ヘクターの言うとおり、そろそろ探索に戻るとするか。地図の空き状況からして、そろそろ階段があるはずだが……」
ヴィクトール
「あ、ひょっとしてあれじゃない?」
かに
「おお、間違い無いな。昇り階段だ」
ヘクター
「……あれが最後の……25階への階段なのだな(ごくり)」
かに
「その通りだ。総員、気を引き締めろ。いつ、どこからオーバーロードが襲ってくるか分からんからな」

ヘクターキャットヴィクトール
「……了解っ!」

かに
「よし、行くぞ!」



☆    ☆    ☆    ☆    ☆



第5階層 天ノ磐座 25F

ヴィクトール
「……フロア自体の作りは、今までと変わりないみたいだね」
キャット
「どうリーダー、何か感じる?」
かに
「(精神集中)……どデカい気配は感じるな。だが、生物なような、そうでないような……よく分からん気配だ」
ヘクター
「オーバーロードと見て間違いないだろうな。……どうする? 進むか?」
かに
「まあ待て。こういう場合、家主から挨拶があるのが定番だろ?」
キャット
「家主の挨拶、ね(イヤそう)」

空に浮遊する謎の建造物
君たちはついにその最上階に到達した。

そんな君たちの頭上から、あの
不思議な声が響いてくる……。



「……遂に辿りついたか。我が空船の最上階へ」


かに
「ふん、予想通りか。……ああ、来てやったぞ。貴様を滅ぼしになぁ(指ばきばき)」
ヴィクトール
「諸王の聖杯は渡してもらうよ!」


「ここは我らが古の大地より空に逃れる為に作ったもの」

「古代の箱舟になぞらえたのだ」


キャット
「箱舟……? 何を言ってるの!?」


「言っても分かるまい。だが聞くが良い」

「古に一度、世界は滅びを迎えたのだ」


ヘクター
「知っているとも! だからこそ、滅びの原因となった喪失技法を、貴様のような者に持たせておく訳にはいかんっ!」


「我らはそれを予見し、滅ぶ大地を捨て、
空へと逃げた」


かに
「……相変わらず、人の話を聞かない野郎だな」
ヘクター
「だが、気になることを言ったな。空へと逃げただと?」
キャット
「まさか、この空飛ぶ城で?」


「……しかし、そんな我らに新たな試練が襲ってきた」

「あまりに変化した環境に、
人が適応しきれなくなったのだ」


かに
「当たり前だ。人は大地に根付くもの。大地の恩恵なくして、人が生きていけるものか」


「我はそれを救うため、
命について果て無き研究を続けた」

「されど、一部の者たちは違った」

「死するならば大地で……と願い、滅んだ大地の上、
偽りの大地へと降りることを望んだのだ」


キャット
「……どういうこと?」
ヘクター
「空へと避難していた一群から、大地に戻る離反者が出たということだろう」
ヴィクトール
「……ひょっとして、それがオレのご先祖様?」


「我は、我を信じついてきた者たちを救うため、
研究に研究を重ねた……」


かに
「ふん。今更善人面しても遅いぞ! たとえ命を救うためとはいえ、お前がやってきたことは許されざる所業だ!」


「されど、生命の研究は深く難しい」

「我の人としての体では、その研究を
 推し進める時間が足りなかった」


かに
「だから聞けよっ! 人の話をっ!」
ヴィクトール
「完全に自分の世界に入っちゃってるね~」


「……それ故に、我は人の体を捨てた」

「永遠に滅びぬ肉体に精神を宿し、再び」
研究に埋没したのだ」

「我を信じ、ついてきた者たちを
あらゆる災厄から守るために」


ヘクター
「人の体を捨てた? 永遠に滅びぬ肉体? ……まさか」
キャット
「何か知ってるの?」
ヘクター
「喪失技法の一つに、『機神化の法』という技法がある。鋼の身体に魂を移す、というものだ」
かに
「んなことも出来るのか。ホントに科学の力ってのは万能だったんだな」
ヘクター
「だが、鋼と人の魂は元来相容れないもの。故に魂は凍り、磨滅すると聞く。喪失技法の中でも禁忌の法だったはずだ」
ヴィクトール
「……そこまでして、自分を信じてくれた人のために尽くそうとしたんだね」
かに
「ふん、その程度で同情など……ってちょっと待て。貴様、人のためというならば、なぜ今もって研究を続けているのだ!?」
ヴィクトール
「え? ……そっか! もうここに人が居ないんじゃ、研究を続ける意味が無いじゃないか!」
キャット
「まさか、まだ生き残ってる人が居るっていうの?」
ヘクター
「それはあり得ん。この城が空に至ってから、数千年は経っているのだぞ」
かに
「それに、すでに大地は復興している。仮に人が居たとしても、地に根を下ろせばいいはずだ。違うか!?」


「人が居るか居ないか、
偽りの大地がどうなっているかなど些末な事」

「研究は、今なお続いているのだ」


かに
「……手段と目的が逆転してやがる」
ヴィクトール
「成程ね。魂が凍り、磨滅する、か」
かに
「永すぎる時の中で、魂が持たなかったのだな」


「諸王の聖杯」

「あらゆる時代の王が追い求めた不死の力の源……」

「それはまだ完成の域に達さぬ」

「遺伝子の働きが阻害され、
人は人為らざる身に変わるのだ」


ヘクター
「……人為らざる身……。連れ去られた冒険者たちは、そのための実験台だったという訳か……っ!(ぎりっ)」
キャット
「そんな未完成な、しかももう意味のない研究のために……。許さない……やっぱアンタ、絶対に許さないわっ!」


「意味はある」

「我は一人でも研究を続け、皆を救うのだ」


ヴィクトール
「だから、その救うべき人たちはもう居ないんだろ!?」
ヘクター
「言っても無駄だ。……もう、ヤツの魂に言葉は届かん」
ヴィクトール
「(ため息)……そうみたいだね」


「我が研究に聖杯は不可欠」

「汝らの目的が聖杯ならば、それを渡す訳にはいかぬ」


かに
「ふん、謳ってろ。お前が何を喚こうが、必ず聖杯は取り上げるからな!」


「……ならば覚悟せよ、裏切り者の末裔よ」

「汝らに関わりし全てのものを、我、オーバーロードの
力で灰燼と化してやろう」


不思議な声は、
そういうと聞こえなくなる。

かに
「……相変わらず、好き勝手なことをほざきおって」
ヴィクトール
「ま、気を取り直して探索を進めよっか?」
ヘクター
「ああ。……このフロアの探索が終わる時が、ヤツとの最終決戦だな」
キャット
「そうね。気を引き締めて、万全の体制で臨みましょう!」



☆    ☆    ☆    ☆    ☆



~翌日~

鋼の棘魚亭

酒場のマスター
「そうか、もうじき探索も終わりか」
かに
「まあ25階を探索し尽くすのに、あと数日は掛かるだろうがな」
酒場のマスター
「そのオーバーロードってのか? ソイツをさっさとぶっ倒して、大公さまの病気を治してくれよな!」
かに
「任せておけ。そのための必勝作戦は、すでに吾輩の灰色の脳細胞がはじき出しているからな」
シオン
「それは初耳ですね。どのような作戦をお考えなのです?」
かに
「ふっふっふ。名付けて『大討伐フルボッコ作戦』だ!」
アリア
「……大討伐? フルボッコ?」
かに
「そう! その名の通り、ギルド総勢9人で取り囲み、徹底的にフルボッコにしてやるのだっ!」
酒場のマスター
「そ、それは反則じゃねえかオイ(汗)」
ヴィクトール
「というより、一度の探索で入れる人数は5人までだよ?」
かに
「そこは、聖杯奪取のための特例として許可してもらう。あんな野郎に手段は選ばん。くっくっく……はーはっはっはぁ!」
アリア
「悪です! ここに悪が居ます!」
ソフィア
「あら、私的には大賛成だわぁ♪ せっかくだから、ジャンヌちゃんとギルド『エスバット』の2人にも協力して貰わない?」
かに
「それはいいな! では総勢12名によるフォーメーションを考えるとするか!」
ソフィア
「胸が躍るわねぇ♪」
セバスチャン
「……放っといていいのかニャ?」
シオン
「……それが可能であれば、一番確実ですからね」
アリア
「せ、先生まで~(とほほ)」

バタンッ

キャット
「皆、大変よっ!」
メルル
「キャット様、ヘクター様。如何なされました?」
かに
「ギルド長にデートの邪魔でもされたか?」
ヘクター
「違う! 兎に角外だ! 外に出ろっ!」



☆    ☆    ☆    ☆    ☆



鋼の棘魚亭の外


ごうん……ごうん……ごうん……

アリア
「な、なにこの音!?」
キャット
「さっき急に鳴り出したのよ。……この音、どこかで聞き覚えない?」
アリア
「え? …………そ、空飛ぶ城!?」
シオン
「間違いないでしょう。……ですが、一体何故?」
ヴィクトール
「(耳澄まし)……この音……街の真上に移動してる?」
かに
「真上に? ……あの野郎、何をするつもりだ?」


「……ラガードを名乗りし者たちよ」


酒場のマスター
「ぬおぉ!? お、おい、こりゃ一体誰の声だ!?」
ソフィア
「落ち着いて。これがオーバーロードよ」
酒場のマスター
「これが落ち着いていられるかよ!」

ざわざわ……ざわざわ……

シオン
「……いけませんね。街の皆も動揺しています」
ヴィクトール
「そりゃまあ、いきなり変な音がしたと思ったら、その後に謎の声だもんね~」


「汝らは、裏切者の血を引きし者」

「そして今、我の道を邪魔せんとする者」

「故に我は、汝らと、汝らを産みし地を
灰と化すことを決定した」


かに
「な、なにぃ!?」


「我の怒りは天の怒り」

「受けるがいい、天の怒りを!」



ざわざわざわ……

ヘクター
「天の怒りだと!? 一体何をするつもりだ!?」




ひゅぅぅぅぅぅぅ…………




ヴィクトール



「……ん? ……あれ? なんか……」
キャット
「どうしたの?」
ヴィクトール
「えーっと、なにかが落ちてくるような音がするんだけど」
アリア
「え? どこからですか?」
ヴィクトール
「……真上から?」
キャット
「ま、真上?(汗)」

ぅぅぅぅぅぅぅぅ…………

かに
「そ、総員回避ーーーっ!!!」

ヴィクトールキャットアリア
「うわぁぁぁぁっ!!!」


ぅぅぅぅぅぅぅぅ……ずずーーーんっっっ





ヴィクトール




「ビ、ビ、ビ、ビックリした~(汗)」
キャット
「(もうもうと舞う埃を払いつつ)もう! 何だって言うのよ!?」
アリア
「(じっと埃の中見て)……凄い音がしたけど、何が落ちてきたんだろ?」

……ギギギ

シオン
「!? アリアっ!(横抱き回避)」
アリア
「へ?」

ズガガガガガガガッッッ(機銃掃射)

アリア
「うわぁぁぁぁぁぁ!?」




ヘクター




「あ、あれはまさか!」
ヴィクトール
「白銀の銃兵!? 空飛ぶ城の魔物じゃないか!」
キャット
「な、何で!? どーしてこんなところに魔物が……」

シュンッ(脇を通り過ぎる二つの影)

キャット
「……え?」
かに
「(盾持ち突進)どっせーーーいっ!」
セバスチャン
「(拳振り上げ突進)ニャラァァァァァ!」

ドゴォッ(シールドスマイト&アニマルパンチ)


……ギギギ……ギ(機銃構え)

アリア
「あ、危ない! まだ動いてます!」
シオン
「(弓構えつつ)……大丈夫ですよ。既に終わっています」
アリア
「でも!」

ズガガガガッッッ(天から降りそそぐ矢の嵐)


ギギ……ギ……ィィ……(沈黙)

アリア
「…………え?」
かに
「うむ。ナイスタイミングだ」
セバスチャン
「やっぱり『サジタリウスの矢』は強烈だニャ~」
アリア
「い、いつの間に?」
シオン
「貴女を抱えて避けた後です。気づきませんでしたか?」




ヴィクトール




「……早ぁ」
キャット
「……パニクってた私がバカみたいじゃない(赤面)」
ソフィア
「(優雅に紅茶飲みつつ)ふふふ。あれが経験の差ってものよぉ♪」
ヘクター
「……アンタのその余裕な態度も経験の差なのか?」
ソフィア
「これは大人の女性の余裕ってヤツねん♪(ウィンク)」
ヘクター
「……理解不能だ」
ヴィクトール
「それより、何でまた白銀の銃兵がこんなところに?」
メルル
「誤って、空飛ぶ城から落ちてしまったのでしょうか?」
ソフィア
「……そうだったら良かったんだけどね」
メルル
「え?」
キャット
(へなへなへな……ぺたん)
ヘクター
「キャット、どうした!?」
キャット
「……あ、あ、あれ……(空を指差し)」
ヘクター
「?」




ひゅぅぅぅぅぅぅ…………

ひゅぅぅぅぅぅぅ…………

ひゅぅぅぅぅぅぅ…………

………………

…………

……




ヘクター



「なっ!?」
アリア
「ま、まさか、アレが全部、白銀の銃兵!?」
キャット
「……違う」
ヴィクトール
「そ、そーだよね。アレが全部白銀の銃兵だったら、100体以上の群れって事だもんね~(汗)」
キャット
「……白銀の銃兵だけじゃない……漆黒の魔騎士もいる……緋緋色の剣兵も……」
ヴィクトール
「え、FOEまでっ!?」
ヘクター
「これが……これが天の怒りだと言うのか……」
キャット
「(見上げ)……ヘクター……どうしよう?」
ヘクター
「……キャット」
キャット
「……このままじゃ……街が……皆が……死んじゃうよぉ」
ヘクター
「っ!」
ヘクター
(……だが、あれだけの数の魔物を相手に、一体どうすればいい? どうすれば……っ!?)




かに




「……ふーむ。白銀120、漆黒12、緋緋色3ってところか?」
シオン
「そうですね。先ほど一体倒したので、白銀の銃兵は119ですか」
セバスチャン
「でもこれ、第一陣だろうニャ」
かに
「だろうなぁ」
アリア
「ちょ、ちょっとかにさん! 呑気に数を数えてる場合じゃないですってば!」
かに
「呑気とは失礼な。敵数把握は戦をする上で必要不可欠だぞ?」
アリア
「…………戦?」
ヘクター
「ま、まさか、あれだけの数相手に戦うつもりなのか!?」
かに
「当たり前だ。これから喧嘩を売ろうとしてた相手が先に売ってきたんだぞ? ここは買うのが漢(おとこ)ってもんだ」
キャット
「か、勝てるの?」
ヴィクトール
「そうだよ! 100体以上居るんだよ!?」
かに
「おいおい。お前らはこの世界樹で何を学んできたのだ?」
ヘクター
「なに?」
かに
「勝てるかどうかじゃない。勝つしかないんだ。そのためには戦う以外に道は無い。どうだ、シンプルだろう?」

キャットヘクターヴィクトールアリア
(呆気)

かに
「だが、そうだな。あえて一つ言うなら……」
キャット
「い、言うなら?」
かに
「吾輩たちなら、勝てる。……信じるか?(にやり)」
ヴィクトール
「…………ぷ……はははははっ♪」
ヘクター
「……本当にリーダー、アンタって男は……(苦笑)」
キャット
「そこまで言われたら……信じるしかないじゃない!(不敵な笑み)」
アリア
「私もです! かにさんも、先生も、皆も、私は信じてます!」
かに
「よく言った! では総員武器を取れ! ギルド『ロストウェイ』最後の戦いだっ!」

シオンアリアセバスチャンメルル
ヘクターキャットヴィクトールソフィア
「おーっ!」



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2014/07/21

世界樹の迷宮2 諸王の聖杯 プレイ日記

これなるは、世界樹に抱かれし街、ハイ・ラガードにて、

狩猟の国より来たりし珍妙なる異邦人一行が織りなす物語なり。

君はこの物語を無視してもいいし、読み進めてもいい。


■ はじめに
   1. 世界樹の迷宮2 諸王の聖杯 とは?
   2. キャラクター紹介

■ 第0階層
   3. かに一行、ハイ・ラガードの地に立つ!
   4. 職業選択の不自由
   5. ラガード公国 街中探訪

■ 第1階層 古跡ノ樹海
   6. かに一行、大いに苦労するの巻
   7. 新たな仲間 その名は……
   8. 起源にして、頂点(のガンナースキル)
   9. 新メンバーに捧げる狂想曲(ラプソディ)
   10. 犬も歩けばベオウルフ参上
   11. リスとカマキリと時々ラフレシア
   12. 嵐呼ぶ、迷子の錬金術師
   13. 大公宮への勤務Ⅰ&Ⅱ
   14. FOEに挑め!
   15. 迷子が迷うは森か使命か
   16. 大広間の惨劇
   17. 新ミッション 百獣の王キマイラを討て!
   18. ベオウルフとキマイラ
   19. ロストウェイ、全速前進!
   20. 揺れる思い、定まる想い
   21. 解放を導くは少女の銃弾

■ 幕間
   22. 遅れて来た男
   23. 続・遅れて来た男

■ 第2階層
   24. 秋風が運ぶ過去
   25. その者、二つ名は……
   26. 人食いパンダ、大いに葛藤するの巻
   27. 樹海に響く『ああっと!』の喜劇
   28. 幻獣サラマンドラを追え! 前編
   29. 幻獣サラマンドラを追え! 後編
   30. くいしん坊!万ざい(樹海編)
   31. エスバットとの邂逅
   32. 公宮、裏で走る影
   33. 砂漠の夜の唄
   34. 烈火、猛るっ!

■ 幕間
   35. 混沌という名の日常
   36. 宝石は誰がために輝く

■ 第3階層
   37. 雪、時々桃色旋風
   38. 少女たちは恋に生きる
   39. 最後の一欠けら 前編
   40. 最後の一欠けら 後編
   41. ロストウェイの、空気を読まない人々
   42. 進撃の女性陣
   43. 世界樹を喰らう者(?)
   44. 試される想いの強さ 前編
   45. 試される想いの強さ 中編
   46. 試される想いの強さ 後編
   47. いざ、大・決……戦?
   48. 貴女に贈る鎮魂歌(レクイエム)
   49. 真実よりも優しい嘘を

■ 幕間
   50. ロストウェイ流 休日の過ごし方 前編
   51. ロストウェイ流 休日の過ごし方 後編

■ 第4階層
   52. 在りし日の想いを胸に秘めて 前編
   53. 在りし日の想いを胸に秘めて 中編
   54. 在りし日の想いを胸に秘めて 後編
   55. 何よりも、貴女の幸せを願う
   56. 石より重たい自業自得?
   57. 好奇心は何より強し
   58. 再びの翼人と空の浮島
   59. 私の幸せは、貴方と共に 前編
   60. 私の幸せは、貴方と共に 後編
   61. 天への門に座す、聖と邪の翼
   62. 豪傑の過去 前編
   63. 豪傑の過去 中編
   64. 豪傑の過去 後編

■ 幕間
   65. 続々・遅れてきた男
   66. 続々々・遅れてきた男

■ 第5階層
   67. 嵐の予兆
   68. 不協和音
   69. 黒き獣の呼び声
   70. 大きすぎる喪失
   71. 失意と決意の狭間で
   72. 無限の信頼 前編
   73. 無限の信頼 後編
   74. ありふれていて、しかし尊い風景
   75. 誓約、或いは友情の再確認
   76. 聖杯の所有権
   77. パンダはペットに含まれますか?
   78. 貴女が無くしたもの、傍らにあったもの
   79. 最終決戦の前奏曲(プレリュード) NEW 2014/7/21


■ 番外編
   x1. キャラクター人気投票 世界樹編
   x2. キャラクター人気投票 世界樹編 結果発表



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2014/07/19

貴女が無くしたもの、傍らにあったもの

鋼の棘魚亭

かに
「それでは、ギルド長の武勇に!(ジョッキ掲げ)」

シオンアリアセバスチャンメルル
ヘクターキャットヴィクトールソフィア
「乾杯っ!」

ギルド長
(渋々ながらジョッキ掲げ)



☆    ☆    ☆    ☆    ☆



~宴もたけなわ~

ヴィクトール
「(リュートを手に)眼前に魔物の大群~♪ しかし背には守るべき命~♪ その時、猛き乙女は剣に祈り~♪」
アリア
「ひゅ~ひゅ~♪(ほろ酔い)」
かに
「いいぞヴィクトール、もっと歌えー! ……ひっく(泥酔)」




シオン




「しかしあれには驚きましたね。消息不明になったギルドを探しに行ったと思ったら……」
ヘクター
「ギルド長が一人でそのギルドを背中に庇い、魔物の群れと戦っていたのだからな」
酒場のマスター
「しかも半日以上だろ? 全くどっちが魔物だか分からねぇって話だぜ、なぁ? うはははっ!」
ギルド長
「……ふん(席を立ち)」

すたすたすた(席を移り)

酒場のマスター
「……お?」
ソフィア
「あーらら。怒らせちゃったぁ」
ヘクター
「先ほどから、何故か機嫌が悪いようだな」
シオン
「無理に宴会に参加させてしまったせいでしょうか?」
酒場のマスター
「いや。ありゃ機嫌が悪いってより……落ち込んでんじゃねえかな?」
ソフィア
「あらあら。もうツーカーの仲ってことかしらぁ?」
酒場のマスター
「アホ抜かせ」
キャット
「……」




ギルド長




(……)
キャット
「……はい(新しいジョッキ渡し)」
ギルド長
「……キャット」
キャット
「(隣に座り)……何かあったの? 皆心配してるわよ?」
ギルド長
「……別に、お前が心配することは何も無いさ」
キャット
「私は心配して無いわよ。他の皆が心配してるって言ってるの」
ギルド長
「そうか。……そうだな」
キャット
「……ホントにどうしたの? どこか怪我したとか?」
ギルド長
「……」
キャット
「……別に、言いたくなきゃ言わなくてもいいけどね。でも……話せば楽になるものらしいわよ?」
ギルド長
「……ふ。それもギルド『ロストウェイ』で学んだのか?」
キャット
「そんなところね。私で良ければ聞いてあげるけど? 一応、二人きりの姉妹な訳だし」
ギルド長
「……」
キャット
「……」
ギルド長
「……あの、フィブラを覚えているか?」
キャット
「フィブラ? お姉ちゃんがいつも身に着けてる、アレのこと?」
ギルド長
「ああ。……アレを、今回の騒動で無くしてしまってな。どうやら戦いの最中に落としてしまったらしい」
キャット
「…………えぇぇぇぇぇ!?」

ざわざわざわ……

ギルド長
「落ち着け。皆が見ているぞ」
キャット
「(ギルド長の首元見て)ホントに無い! 何で!? どうして!?」
ギルド長
「(ため息)……落ち着けと言っているだろう」
キャット
「逆になんでお姉ちゃんはそんなに落ち着いていられるの!? あんなに大事にしてたのに!」
ギルド長
「……仕方ないさ。アレに気を取られて守るべき命を守れなかったら、それこそあの人は怒るだろう」
キャット
「そ、そりゃそうだけど……。あ、そうだ! 落としたなら、今も迷宮にあるかもしれないわ!」
ギルド長
「無駄だ。転々と戦っていたので、どこで落としたのか見当もつかん。精々が24階のどこか、程度だ」
キャット
「そんなの24階のフロア全部をくまなく探せばいいじゃない! 待ってて、今から行って……」
ギルド長
「止めておけ」
キャット
「だって!」
ギルド長
「お前も冒険者の端くれだろう? 冒険者は、金なり名誉なり、何らかの見返り無くして動いてはならん」
キャット
「あう……」
ギルド長
「それに、物を探しながら進めるほど甘い場所ではないはずだ。そんなことをしてお前に何かあったら……あの人も悲しむ」
キャット
「うぅ……」
ギルド長
「(席立ち)……この話はこれで終わりだ。……先に帰っているぞ」

カランコロン

キャット
「……」
ヘクター
「……キャット」
キャット
「……ごめんね、煩くしちゃって」
ヘクター
「そんなことは気にしなくていい。……ギルド長が何かを落としたようだが?」
キャット
「……うん。とっても大事なものなのよ。何とか探してあげたいんだけど……でも……」
ヘクター
「……確かにギルド長の言うとおり、探し物をしながらというのは厳しいな。24階は少しの不注意が命取りになる」
キャット
「そう……そうよね……」
ヘクター
「まあ、そんな無茶を通そうとしている輩が居るようなのだが」
キャット
「……え?」




シオン




「(テーブルに地図広げ)……我々がギルド長たちを発見したのはここです」
メルル
「ギルド長さんが、最初に行方不明の冒険者さんを発見した地点はここだそうですわ」
アリア
「うーん。殆ど24階フロア全部ですね」
かに
「広いのう」
ヴィクトール
「ま、お仕事だし、頑張って探してみようよ♪」




キャット




「ちょ、ちょっと待って! お姉ちゃんが言うとおり危険な仕事になっちゃうし…………え、仕事?」
酒場のマスター
「ほれ(ひらひら)」
キャット
「(受け取り)……なにこれ?」
酒場のマスター
「まあ読んでみろ」
キャット
「『深い階層を探索した際、物を落としてしまった奴がいる。匂いで探索して貰えないだろうか』。これまさか……依頼書?」
酒場のマスター
「つまり、見返りがあれば動いていいんだろ? てな訳で、俺様が依頼してやるぜ」
キャット
「マスター……。でも、どうして?」
酒場のマスター
「(あらぬ方向見やり)……まあなんだ。アイツは怖ぇし、苦手だが、俺ぁ、人が本気で落ち込んでる時ぁ助けてぇ性分でな」
キャット
「……ありがとうございます!(深々と頭下げ)」
酒場のマスター
「よせよせ。礼なんぞ言ったって、これ以上依頼料は出せねえんだからよ(にやり)」
ソフィア
「そうよキャットちゃん。お礼を言うくらいなら、マスターのことを『お義兄さん』って呼んであげなさい?(にこにこ)」
キャット
「(がばっと顔上げ)そうなの!?」
酒場のマスター
「コイツの冗談を真に受けるなっ!」



☆    ☆    ☆    ☆    ☆



アリア
「(ふと)……そう言えば、ギルド長さんが落としちゃったっていうフィブラって何でしょう?」
酒場のマスター
「マントや何かを留める為の留め金だよ」
アリア
「へー。……小さいですよね?」
かに
「小さいなぁ。あれだけ広いフロアから留め金一つ見付け出せと言われてものう」
酒場のマスター
「確かに樹海は広ぇ。そんな小さなモンを探すのは人間じゃ無理だよな?」
かに
「ああ。何か手掛かりでも無いと、正直探しようがないぞ」
酒場のマスター
「そうだよな。だが俺ぁ考えた!」
かに
「ほほう。その心は?」
酒場のマスター
「動物だ! 奴らの鼻なら匂いで探せるんじゃねぇかと考えた訳だ!」
キャット
「あ、だから依頼書に『匂いで探索して貰えないだろうか』って書いてあったのね!」
酒場のマスター
「そういうこった。どうだ? 我ながら良い案だろ?」
かに
「成程、それは考えたな。しかし動物か……(ちら)」
セバスチャン
「……まさかワシじゃ無いニャ?」
かに
「ウチのギルドで動物と言えばお前しか居らん」
セバスチャン
「無茶言うなだニャ! アイルーはそんなことしないニャ!」
メルル
「そうですわご主人様! それはあまりにご無体です!」
酒場のマスター
「あー、違え違え。何もその珍獣にやらせようって訳じゃねえんだ」
セバスチャン
「ニャ?」
ヴィクトール
「他に当てでもあるの?」
酒場のマスター
「おう。ほれ、この前護衛役で行ってもらったペットが居ただろ?」
キャット
「そっか! ミニスターなら!」
ヘクター
「そうだな。猟犬だし、匂いによる追跡もお手の物だろう」
酒場のマスター
「な? まあ問題は、公女さまから借りれるかってことなんだが」
アリア
「それなら大丈夫です。またエルさんにお願いしてみますよ♪」
かに
「じゃあそれで行くか。しかし、ミニスターはセバスチャンよりよっぽど役に立つなぁ」
セバスチャン
(ニャ!?)
アリア
「仕方ないじゃないですか。セバスチャンにだって出来ることと出来ないことがありますよ」
かに
「出来ることの方が少ないわい。この前だって、欠片も役に立たなかっただろ?」
セバスチャン
(ニャニャ!?)
アリア
「……まあ確かに、今のところミニスターに全戦全敗ですけど」
セバスチャン
(ニャニャニャ!?)
かに
「まあセバスチャンの無能さはどうでもいい。早速、エル嬢に頼んできてくれ」
アリア
「はーい」
セバスチャン
「ちょ、ちょっと待つニャ!」
かに
「なんだ無能」
セバスチャン
「無能じゃ無いニャ! ……その仕事、ワシが受けるニャ」
アリア
「え? でも、セバスチャンじゃ匂い分からないんでしょ?」
セバスチャン
「分かるニャ! あの犬に出来てワシに出来ない訳が無いニャ!」
ヘクター
「それは理屈になっていないが……」
セバスチャン
「煩いニャ! ワシがやるニャ! これはアイルー族の誇りの問題だニャ!」
メルル
「センパイ、ご立派ですわ! 私も及ばずながら協力させて頂きます!」
セバスチャン
「助かるニャ! 兎に角、これ以上あの犬に出番を奪われる訳にはいかんのニャー!」
キャット
「……最後に本音が出たわね」
シオン
「……どうしましょう?」
かに
「まあ、本人たちがやる気になってるようだし、連れて行ってやるか」
酒場のマスター
「大丈夫かよオイ」
かに
「ダメだったら、当分餌抜きだな」
セバスチャン
「……いきなり背水の陣になったニャ(汗)」
ソフィア
「そうなると、ジャンヌちゃんの匂いの元が必要ねぇ」
キャット
「あ、じゃあ私、家から何か取ってきます」
酒場のマスター
「おっと、それには及ばねえよ。ほれ、これがアイツの匂いだ(セバスチャンに何か渡し)」
セバスチャン
「(受け取り広げ)……ニャ?」
ソフィア
「……マスター、それ、なぁに?」
酒場のマスター
「何って、スカーフだよ。アイツがいつも使ってるヤツだ」

かに シオンアリアセバスチャン
ヘクターキャットヴィクトールソフィア
「……」

酒場のマスター
「……あん? 何だオメエら、その冷めた目は」
かに
「……まさか、こんなことで犯罪が明るみに出るとはな(剣抜き)」
キャット
「……残念だわ。せっかく、ちょっと尊敬できる人だと思ったのに(銃抜き)」
アリア
「盗みはダメです。悪・即・打です(斧構え)」
酒場のマスター
「ば、馬鹿! ぬ、盗んでねぇぞ? この前来た時に忘れてったんだよ!」
ヘクター
「言い訳なら、もう少しマシなものを用意することだ。……来世の教訓にするといい(錬金篭手起動)」
酒場のマスター
「言い訳じゃねえ! マジだ! 信じろよオメエら!」
ソフィア
「まあまあ。皆、ちょっと落ち着きましょう?」
酒場のマスター
「おおソフィア! オメエは信じてくれるよな!?」
ソフィア
「勿論よマスター。……貴方には黙秘権があるわ。余計なことを喋ると、裁判で不利になるわよぉ?(にっこり)」
酒場のマスター
「四面楚歌か!? これが四面楚歌なんだなコンチクショウっ!」



☆    ☆    ☆    ☆    ☆



第5階層 天ノ磐座 24F

かに
「……という訳で、やっては来たものの」
キャット
「……これからどうするの?」
メルル
「では僭越ながら、まず私がチャレンジしてみたいと思いますわ!」
セバスチャン
「ガッツだニャ! 根性だニャ!」
かに
「……まあ、ほどほどに、無理はせんようにな(スカーフ渡し)」
メルル
「はい! では……(くんくんくん)」
かに
「女物のスカーフの匂いを真剣に嗅ぐ美女か。……どー思う?」
キャット
「スカーフの持ち主の妹としては、物凄く複雑な心境だわ……」
メルル
「(くんくんくん)……分かりました!」
かに
「おお? 何が分かったのだ?」
メルル
「ギルド長さまは柑橘系の香水を付けておられますわ! これは男性にも人気のある、不変の定番、ショネルの五番です!」
キャット
「……せーかい」
かに
「……で、その匂いは辿れそうなのか?」
メルル
「……すみません、それは無理ですわ……」
かに
「……次」
セバスチャン
「任せるニャ! メルルの仇はワシが討つニャ!」
メルル
「センパイ、お願いいたします!」
セバスチャン
「では、いざ勝負だニャ!(くんくんくん)」
かに
「女物のスカーフの匂いを真剣に嗅ぐパンダか。……どー思う?」
キャット
「なんかもう、早く終わってって感じ?(投げやり)」
セバスチャン
(くんくんくん)
かに
「で、どーだ? 何か分かりそうか?」
セバスチャン
(……いかんニャ。全然、さっぱり何も分からんニャ(汗))
キャット
「……ダメそうね」
かに
「言わんこっちゃない。……さあ。エル嬢に、ミニスターを貸してもらえるよう頼みに行くぞ」
メルル
「そんな!? センパイ、頑張って下さいませ!」
セバスチャン
「(こ、こうなったらだニャ!)……分かったニャ!」
かに
「あん?」
セバスチャン
「これと同じ匂いが……(きょろきょろ)……ア、アッチにあるニャ!(ビシっと指差し)」
メルル
「流石センパイですわっ♪」
キャット
「……それ、ホント?」
セバスチャン
「ホントだニャ! ワシの『野性の勘』がそう告げてるニャ!」
かに
「……鼻では無くてか?」
セバスチャン
「ま、間違えたニャ! ワシの鼻がそう言ってるニャ!(汗)」
キャット
「……どうするの?」
かに
「……ま、行くだけ行ってみるか」



☆    ☆    ☆    ☆    ☆



~三時間後~

かに
「おいセバスチャン、まだか?」
セバスチャン
「も、もうちょっとだニャ! ワシの勘がそう言ってるニャ! ……は、鼻だニャ! 鼻がそう言ってるニャ!(汗)」
キャット
「もう勘でも鼻でも、見つかれば何でもいいわよ。……見つかればね(半ば諦め)」
メルル
「(地図見やり)……あら? 皆さま、この先にFOEさんが居られるようですわ」
かに
「FOE? こんなところに居たか?」
キャット
「(遠くを見やり)……あれかしら? 変ね、今まで見たこと無いFOEだけど…………ああっ!?」
かに
「どうした?」
キャット
「あのFOE見て! 肩の所にフィブラがくっついてるっ!」
かに
「なに!? 間違いないのか!?」
キャット
「間違いないわ! スゴイ! ホントに見つかったわ! セバスチャン有難う!」
セバスチャン
「ニャッハッハ! ワシの勘に間違いは無いんだニャ!(胸張り)」
かに
「恐るべしは野性の勘だのう……。兎に角、あの泥棒FOEを叩きのめすぞ!」

キャットセバスチャンメルル
「おうっ!」




☆    ☆    ☆    ☆    ☆



鋼の棘魚亭

かに
「……と言う訳で、見事発見してきた訳だ」
アリア
「セバスチャンすごーい(パチパチパチ)」
メルル
「センパイはアイルー族の誇りですわ♪」
セバスチャン
「ニャッハッハ。ワシに掛れば軽い軽いだニャ~♪」
酒場のマスター
「で、間違い無くアイツのもんなんだな?」
キャット
「ええ、間違いないわ。(裏返し)……あれ?」
ヘクター
「どうした?」
キャット
「……裏に、見覚えのない宝石が付いてるの」
酒場のマスター
「なに? じゃあ別物か?」
キャット
「ううん。この鳥の紋章は間違いなくお姉ちゃんのだわ」
ヴィクトール
「どれどれ~。……ふーん。これ、後から宝石を付けるように加工したみたいだね~」
キャット
「あのお姉ちゃんが、このフィブラに加工を? ……ちょっと信じられないわ」
ヘクター
「何故だ?」
キャット
「……このフィブラ、実はお父さんの唯一の形見なのよ」
アリア
「形見!?」
キャット
「うん。だから、その形見に手を加えるってことが信じられなくて」
ソフィア
「逆に考えると、それだけこの宝石が大切ってことじゃないかしら?」
アリア
「そうですね~。……って、あれ? この宝石って……」
キャット
「知ってるの?」
アリア
「うん。……(ペンダント取り出し)……ほらコレ。前に、ひまわりちゃんの所で研磨して貰った宝石と似てない?」
キャット
「そう言えば……。じゃあコレ、樹海産の宝石ってこと?」
ヴィクトール
「そうだね。かなり大きいし、結構な値打ち物だよ」
ヘクター
「それだけ高価な物だから、そのフィブラに付けたのか?」
ソフィア
「バカねぇ、ヘクター君。女の基準はお金じゃ無いのよ」
ヘクター
「……では何なのだ?」
ソフィア
「この場合、誰に贈られたかってことよ。きっと、ジャンヌちゃんが大事に想う人から贈られたと、お姉さんは読んだんだけど♪」
ヴィクトール
「オレもお姉さんの意見に賛成だね~♪」
ヘクター
「……良く分からん」
アリア
「……そう言えばあの時、ひまわりちゃんが言ってたよね。ギルド長さんも、樹海産の宝石を研磨しに来た、って」
メルル
「そうでしたわね。とても大事そうにしていらした、とも仰られていましたわ」
キャット
「ちょ、ちょっと待って! ということはコレ、お姉ちゃんが想い人から贈られた宝石ってこと!?」
メルル
「そう考えるのが自然かと(微笑)」
アリア
「ギルド長さんにラブの匂いだぁっ♪(嬉々)」
ソフィア
「そうねぇ。少なくとも、ジャンヌちゃんからはラブの匂いを感じるわぁ♪」
キャット
「そ、そうですよね。あんなに大事にしてた形見の品に付ける位ですもん。……でも、一体だれ?」
アリア
「うーん……あ、そうだ! ひょっとしたら、ミニスターなら匂いで追跡できるかも!?」
キャット
「ナイスよアリア! そうと決まれば、早速公女さまにお頼みしてみましょう!」
酒場のマスター
「……あーっと、ちょっと待った」
キャット
「え?」
酒場のマスター
「俺様が思うにだな、そーゆーのは、そっとして置いてやった方がいいんじゃねえか?」
キャット
「う……。で、でも気になるし……」
酒場のマスター
「アイツもいい大人なんだ。人には言えない、プライバシーってもんがあると思うぜぇ?(うんうん)」
アリア
「……そう言われるとそうかも」
酒場のマスター
「よーし良い子だ。じゃあこの件は詮索無しだ。俺様との約束だぜ?」

キャットアリア
「……はーい」

かに
「……どうしたマスター。いつもなら、こういうのは率先して暴きに行くだろうに」
酒場のマスター
「う、うるせえよ! ほれ、さっさとアイツに届けてやんな」
かに
「吾輩たちからか? マスターが届ければいいだろ?」
酒場のマスター
「あーっとだな……俺様が届けると、余計なお世話だとどやされるからな」
キャット
「そうかしら? お姉ちゃん、御礼を言う時にはちゃんと言うわよ?」
酒場のマスター
「いや、絶対どやされる! ……てな訳で、届ける時も、俺様からの依頼だとは言わないようにな」
シオン
「しかしそれですと、我々が探しに行った大義名分の説明が付かなくなりますが」
酒場のマスター
「それは何とか言いくるめろ! いいか? 絶対に俺様の名前を出すんじゃねえぞ!?」
かに
「分かった分かった。……何をそんなに焦ってるのやら」
酒場のマスター
「焦ってねえよ! ほれ、さっさと行って来やがれ」
かに
「へいへい。では行くぞ、皆の衆」
アリア
「はーい」

どやどやどや

酒場のマスター
(やれやれ……)
ソフィア
「うふふふふ♪」
酒場のマスター
「うお!? ……な、なんだソフィア、オメエも早く行ってこい」
ソフィア
「……ねえマスター。一つ、聞いていい?」
酒場のマスター
「……なんだ?」
ソフィア
「あの、匂いを辿るのに使ったスカーフのことなんだけど」
酒場のマスター
「あ? だからあのスカーフはアイツが忘れてったんだよ。盗んだんじゃねえ」
ソフィア
「うんうん。忘れてったってことは……ジャンヌちゃん、スカーフを取ったってことよね? このお店で」
酒場のマスター
「……」
ソフィア
「スカーフを取ったってことは、兜も取ったって考えるのが自然よねぇ」
酒場のマスター
「……さぁて、どうだったかな」
ソフィア
「ねえマスター。女が、普段隠している素顔を晒すのって、結構特別なことなのよ?」
酒場のマスター
「……何が言いたい?」
ソフィア
「別にぃ?(にこにこ)」
酒場のマスター
「……け」
ソフィア
「さ、私も行ってこようかしら。……あ、そうそう」
酒場のマスター
「あ?」
ソフィア
「女の勘を甘く見ちゃダメよ? 特に恋する乙女の勘はね♪」
酒場のマスター
「……」



☆    ☆    ☆    ☆    ☆



冒険者ギルド

ギルド長
「……お前たち、これをどうやって……いやそれより、何故お前たちが……(呆然)」
キャット
「結構苦労したんだから、感謝してよね(ふふん)」
ギルド長
「……そうだな。心から礼を言おう。ロストウェイよ、ありがとう(深々と頭下げ)」
キャット
「え、あ、ちょ、ちょっと、そんなに改まって言われると……こ、困るじゃない!」
ギルド長
「キャット」
キャット
「え?」
ギルド長
「お前に助けられる日が来るとはな。……姉として、誇りに思うぞ」
キャット
「……お姉ちゃん」
ギルド長
「だが、空飛ぶ城発見の英雄に、無償で仕事をさせる訳にはいかん。待ってろ、今なにか依頼料になるものを……」
アリア
「あ、依頼料ならちゃんと貰ってるから大丈夫ですよ♪」
ギルド長
「……依頼料を貰っている? 一体誰から、どんな理由で?」

キャットアリア
(バカ……)(ごめーん……)

ギルド長
「……何故黙る?」
かに
「あーっとだな。ボランティア精神に溢れた、親切な依頼人が居たってことだ。それで納得してくれい」
ギルド長
「……フフフ、そういう事か。では、そのお節介な依頼人に伝えてくれ。今度酒を呑みに行く、とな」
アリア
「はーい。…………あれ?」
かに
「はっはっは。確かに伝えておこう」
ギルド長
「(ふと)……ちょ、ちょっと待て。その依頼人は、このフィブラを、その……み、見たのか?」
かに
「ああ、見たぞ」
ギルド長
「こ、この裏の宝石も?(焦り)」
かに
「勿論」
キャット
「大丈夫よ。その宝石に関しては詮索しないように、依頼人に言われたから。だから何も聞かないわ」
ギルド長
「そ、そうか……(赤面)」
キャット
「でも、何かあるなら早めに言ってよね? 私にだって準備があるんだから」
ギルド長
「準備?」
キャット
「住むところを探す準備よ。だって、新婚さんの家にお邪魔虫が同居してる訳にはいかないじゃない?」
ギルド長
「いらぬ心配をするんじゃないっ!(顔真っ赤)」



☆    ☆    ☆    ☆    ☆



~その夜~

鋼の棘魚亭

酒場のマスター
(無言でグラス磨き)
ギルド長
(無言でグラス傾け)
酒場のマスター
「……ホントに呑みに来ることはねぇだろうに。義理堅いっていうかよぉ」
ギルド長
「世話になったのなら、直接礼を言いに来るのは当然のことだ。……そ、それより、だな。あの、宝石のことなんだが……」
酒場のマスター
「……何の事だか分からねえな」
ギルド長
「そ、そうか……」
酒場のマスター
(無言でグラス磨き)
ギルド長
(無言でグラス傾け)
酒場のマスター
「……あーっと、だな」
ギルド長
「(びくっ)な、なんだ!?」
酒場のマスター
「そんなにビビんな。……この前言った、アレな。あながち、冗談でも無いんだぜ?」
ギルド長
「? 何の話だ?」
酒場のマスター
「だからほれ、アレだよ」
ギルド長
「アレ? ……よく分からんぞ。何が言いたい?」
酒場のマスター
「アレっつったらアレだろうが! 鈍い女だな!」
ギルド長
「なっ!? 喧嘩を売っているのか!?」
酒場のマスター
「売ってねえ!」
ギルド長
「だったら何だと言うのだ! 男だったらハッキリ言えっ!」
酒場のマスター
「だから、嫁に貰ってやるって話だっ!」
ギルド長
「嫁だと!? そんな話は…………嫁?」
酒場のマスター
「……そうだ、嫁だよ」
ギルド長
「(みるみる真っ赤)……ま、また戯言を……」
酒場のマスター
「(そっぽ向き)……だから、冗談じゃねえって言ってんだろ。何度も言わすな」
ギルド長
「……い、いやしかし……あ、あ、あの……(あわあわ)」
酒場のマスター
「……ま、オメエには、まだやることがあるんだろうけどな」
ギルド長
「(はっ)……知って……いたのか?」
酒場のマスター
「……薄々と、そうだろうとは思ってたんだ。ソイツを片づけるまで、オメエは樹海に挑むんだろ?」
ギルド長
「……ああ」
酒場のマスター
「……仕方ねえから、それが終わるまで待っててやるよ」
ギルド長
「……良いのか?」
酒場のマスター
「良いも悪いもねえよ。大体、俺様だって長い事待たせちまったからな。今度は俺様が待つ番だ。だろ?」
ギルド長
「な、何の事だか分からんな……(俯き赤面)」
酒場のマスター
「がははは! ……その代わり、樹海でくたばんじゃねえぞ? そんなヤツは……一人で十分だからよ」
ギルド長
「……分かった。この宝石にかけて、約束しよう」
酒場のマスター
「へへ、ありがとよ。……んじゃあ」
ギルド長
「改めて宜しく、か?」
酒場のマスター
「いんや。ここは末永く宜しく、じゃねえか?(にやり)」
ギルド長
(赤面しつつ睨み)
酒場のマスター
「へへへ。まあ、宜しく頼まあ(グラス掲げ)」
ギルド長
「……ふふ。ああ、宜しく頼む。……末永く、な(グラス掲げ)」



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