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2015/01/01

明けまして、あと色んな意味で、おめでとう


アリア
「それじゃあ皆、行きますよ? ……せーの!」

シオンアリアセバスチャンメルル
ヘクターヴィクトールキャットソフィア
「明けましておめでとうございます!」

アリア
「あー、よかった。今年もちゃんと読者さんに挨拶できて」
セバスチャン
「今年はマジで無理だと思ったニャ」
キャット
「若干一名、最重要人物が足りないけどね」
ヘクター
「それは、あそこで吊るされているアレのことだな」


ぷらーんぷらーん


かに
「……あーっと、一つお聞きしたいのですが」
アリア
「なんですか?」
かに
「なぜ吾輩は、簀巻きにされて吊るされているのでしょう?」
アリア
「自分の胸に聞いてみて下さい(冷)」
かに
「むう……。やはりそれは、ここ最近、めっきり更新してなかったから、かな?」
アリア
「そのとーりです! 一か月半も更新無しってどーゆーことですか!? しかも私の冒険の途中で!」
ヴィクトール
「人気投票の結果も発表してないよね~」
かに
「あー、それには聞くも涙、話すも涙の物語があってだな……」
アリア
「簡潔に、箇条書きで」
かに
「……厳しいのう。まあ、ざっと以下の理由なのだが」


・パソコンが壊れた
・仕事が忙しかった
出産準備で大わらわ


メルル
「あの、アリア様。このような理由では、ご主人様が更新出来なかったのも仕方のないことではないかと……」
かに
「メルル、良く言った! という訳で、そろそろ下ろしてくれないかね?」
アリア
「いーえ、騙されません! パソコンは新しいのを買ったって言ってたじゃないですか!」
かに
「そ、それはそうなのだが……し、仕事が忙しかったのはホントだぞ!?」
シオン
「確かに、帰宅が午前様になることもしばしばでしたね」
アリア
「う……。そんなに忙しかったなら仕方ない……のかな?」
キャット
「そうねぇ。情状酌量の余地はあるかしら?」
かに
「だろ!? という訳でそろそろお縄を解いて……」
ソフィア
「でもリーダー。ちゃっかりG級ってヤツに上がってるじゃない?」
セバスチャン
「そうだニャ。実は4Gのプレイ時間はすでに200時間を軽々オーバーしてるニャ」
かに
「余計なことを言うなーーーっ!!!」
アリア
「あと三日は吊るします(冷)」
キャット
「来年まで吊るしてていーんじゃない?(冷)」
かに
「ノォォォォォ! プリーズヘルプミィィィィィィィ!」
ヘクター
「(じー)……むう?」
キャット
「どうしたの? いつもなら、高笑いしつつ核熱ツッコミのタイミングじゃない?」
ヘクター
「ちょっと待て。俺がいつそんな猟奇的な……いや、そうではなく、先ほどの箇条書き、三つめがないか?」
キャット
「三つめ? (じー)……言われてみれば、小さーーーく何か書いてあるような?」
かに
「あいや、三つめはホントに個人的な事情なので読み飛ばしてもらってだなぁ」
キャット
「(無視1)……うーん、小さすぎて見えないわね」
アリア
「(無視2)メルル、ちょっと拡大してくれる?」
メルル
「あ、はい、了解いたしました」
かに
「……人の話を聞かん奴らだ」
メルル
「……これでどうでしょう?」
アリア
「あ、うん。見えた見えた。何々……」


・出産準備で大わらわ


アリア
「…………え?」
キャット
「しゅ、しゅ、しゅ……」

シオンアリアセバスチャンメルル
ヘクターヴィクトールキャット
「出産!!??」




☆    ☆    ☆    ☆    ☆



アリア
「ちょ、ちょっと待って下さい! しゅ、出産って、どどどどういうことですか!?」
かに
「どうもこうも、吾輩の子供がもうじき産まれるってことだ」
アリア
「つ、つまり、それって……」
かに
「あーっと、そうだな。アリア嬢。もうじきお前に弟か妹が出来るってこった」
アリア
「ホ、ホントに?」
かに
「うむ。まあ、正確には義理の姉弟か姉妹になるわけだがな。はっはっ……」
アリア
「や……ったぁぁぁぁぁぁ🎵🎵🎵」


がしっ(抱き付き)


かに
「うお!? お、おいおいアリア嬢?」
アリア
「かにさん、ありがとう御座います! 私、前から弟か妹が欲しかったんですっ🎵」
かに
「う、うむ、そうか。まあ……喜んでもらえて何よりだわい」
シオン
「良かったですね、アリア(微笑)」
アリア
「はいっ🎵 うわー、うわー、楽しみだなぁ🎵」
シオン
「それと先輩。奥方のご懐妊、改めておめでとうございます」
かに
「うむ」
キャット
「でも、黙ってるなんて水臭いじゃない。そうならそうと言ってくれれば良かったのに」
かに
「あー、はっきりしてからと思ってな」
ヴィクトール
「じゃあ、今ははっきりしたってことだね。今何か月なのかな?」
かに
「今は八か月、30週になったところだ」
セバスチャン
「じゃあ、大分お腹も大きくなってる頃かニャ?」
かに
「おう、もうパンパンだぞ。お腹の中でよく動いてるしな」
メルル
「きっとご主人様に似て、元気なお子さんなのですわ🎵(微笑)」
かに
「そうさなぁ。元気な男の子になるか、お転婆な女の子になるのか」
ヘクター
「どちらになるか、まだ分からないのか?」
かに
「うむ。再来週くらいには判明すると思うのだが」
ヴィクトール
「あ、そうなんだ。じゃあオレは女の子がいいな~🎵」
かに
「……言っておくが、仮に女の子だった場合、お前は半径1万メートル以内に立ち入り禁止だ」
ヴィクトール
「それじゃ地球上にオレの居場所が無くなっちゃうよ!?」
かに
「安心しろ。最初からそんなものは存在しない」
ヴィクトール
「それひどくない!?」
ソフィア
「まあまあ。 出産予定日の3月まではまだ日があるから、その時まで喜びは取っておきましょう?」
アリア
「そうですね! ……って」
キャット
「……なんでソフィアお姉さんがそんなこと知ってるんです?」
ソフィア
「うふふ。実は、私は個別にリーダーから話を聞いてたのよねぇ🎵」
アリア
「えー!? ソフィアさんだけずるいー!」
かに
「落ち着け。ソフィアはこの中では唯一の出産経験者だから、色々と相談したのだよ」
ソフィア
「そーゆーこと。人生の先輩として、経験談をちょっとねぇ🎵」
セバスチャン
「おー、流石は伊達に歳食ってない……(ぐにぃぃぃ)……髭! 髭は勘弁だニャー!」
ソフィア
「(髭を引っ張りつつ)ま、出産は旦那様のサポート力の見せ所よ。しっかりね、リーダー」
かに
「おう。そんな訳で、出産が終わるまでは……」
ソフィア
「出産の後は子育て。そっちの方が大変よぉ?(にこにこ)」
かに
「ぐ、そうか……。てな訳で、ここ暫くは更新ペースがガクッと落ちることになる」
アリア
「そういうことなら仕方ないです! っていうか、しっかり奥さんを支えてあげて下さい!」
キャット
「こっちのことは気にせず頑張ってね!」
かに
「うむ、済まんな」
セバスチャン
「(ふと)……ニャ? でも旦那さん、G級に上がる程度には暇があったってことじゃ……」
かに
「とう!」


げしっ(蹴り)


セバスチャン
「ニャガ!? な、なにするニャ!?」
かに
「(がしっと頭抱え)……だ・ま・れ。吾輩の唯一の息抜きを奪うつもりか? ん?」
セバスチャン
「分かったニャ! 分かったから髭を引っ張るなだニャァァァ!」
アリア
「どーしたんですか?」
かに
「何でもない、何でもないぞう?(朗らかな笑顔)」
アリア
「……とってもとっても胡散臭いんですけど」
かに
「はっはっは、気にするな。てな訳で読者たちよ、今年も宜しくな!」
アリア
「宜しくお願いしまーす🎵」





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2014/11/15

アリアの冒険 その2


■砂上船




ダレン・モーラン1


ダレン・モーラン2


アリア
「…………えぇぇぇぇぇぇぇぇ!?」



ザッパァァァァァァンッッッ



アリア
「(ぐらぐらぐら)うわぁぁぁ!?」
我らの団団長
「何かに掴まれ! でないと砂に飲まれるぞ!」
アリア
「(柱にしがみ付き)な、何で突然ジエン・モーランが!?」
我らの団団長
「ジエン? 違う、奴はダレン・モーランだ。角をよく見てみろ。ジエンは二本角、ヤツは一本角だ」
アリア
「あ、ホントだ。……あれ? でもあのモンスター、どこかで見たような? それとこのシチュエーションもどこかで……?」
我らの団団長
「……しかし、ジエン・モーランを知っているということは、お前はハンターか?」
アリア
「え? えーっと、ハンターになれたらいいな、って思ってますけど」
我らの団団長
「ルーキーか……。仕方あるまい。私の指揮下に入れ。ダレン・モーランを撃退するぞ!」
アリア
「わ、私がですか!? と、というより、アナタはどちら様でしょう?」
我らの団団長
「この砂上船に乗り合わせた、『我らの団』というキャラバンの団長だ」
アリア
「え? ……我らの団の団長さんって女の人でしたっけ?」
我らの団団長
「我らの団の団長は昔から私だけだぞ。というより、我らの団を知っているのか?」
アリア
「えーっと、頭のどこかで何かが違うって言ってる気がするんですけど~(首ひねり)」
我らの団団長
「ええい、訳の分からんことを言っている暇は無いぞ! 早速お前に命令を下す!」
アリア
「あれ? 指揮下に入ることはすでに決定事項? というか私、ジエン・モーランって苦手なんですけど……」
我らの団団長
「ならば問題なかろう。先ほど言った通り、奴はダレン・モーランだからな」
アリア
「ジエンもダレンも大差無いですよ!」
我らの団団長
「細かいことは気にするな。……撃退するには船上兵器を使う必要があるな。船尾に大砲の弾がある。それで攻撃しろ!」
アリア
「わ、分かりました!」

とたたたた

アリア
「この丸い玉がそうですか!?」
我らの団団長
「そうだ! 落とすなよ! 爆発するぞ!」
アリア
「は、はい!」
我らの団団長
「(双眼鏡を覗き)……よし、ダレン・モーランが射程に入ったぞ! 撃てっ!」
アリア
「了解っ!」


ヒュゥゥゥゥ…………チュドォォォンッッ


我らの団団長
「よし、命中だ!」
アリア
「やった! ナイスコントロールです、私!」
我らの団団長
「馬鹿者! 照準固定の大砲にコントロールなど関係あるか! 無駄口を叩く前に次の弾の用意を……」


ヒュゥゥゥゥ…………チュドォォォンッッ

ヒュゥゥゥゥ…………チュドォォォンッッ

ヒュゥゥゥゥ…………チュドォォォンッッ

ヒュゥゥゥゥ…………チュドォォォンッッ


グォォォォォンッ!?(ダレン怯みまくり)


我らの団団長
「…………は? ちょ、ちょっと待て! 大砲に連射機能など付いているわけが……」
アリア
「(大砲の弾を片手掴み)せーの……っとー!」

ブォンッッッ(大砲の弾をオーバースロー)


ヒュゥゥゥゥ…………チュドォォォンッッ


アリア
「またまた命中ー! どうです? ナイスコントロールですよね?(自慢げ)」
我らの団団長
「砲台を使わんかぁぁぁ!」
アリア
「えー? でも直接投げた方が早いですし」
我らの団団長
「た、確かに、いやしかし……(己の常識との葛藤)……よし、そのまま続けてくれ(常識放棄)」
アリア
「はーい♪」
我らの団団長
「ああそうだ。奴は時折背中から岩を飛ばす。当らないよう気を付けろ。そんな格好では岩一つでも致命傷になるぞ」
アリア
「そんな格好? ……(インナー一丁のわが身を眺め)……うわぁぁぁぁぁっ!!!(しゃがんで身を隠し)」
我らの団団長
「こら! 攻撃の手を休めるな!」
アリア
「だ、だってぇぇぇぇ! って言うか、なんで私こんな格好なの~~~!?(泣)」
我らの団団長
「いいから早く攻撃しろ! 大体、この船上に居るのは私とお前だけだ! 恥ずかしがる必要は無い!」
アリア
「うぅぅ、そりゃそうかもですけどぉ……(大砲の弾持ち上げ)」

バタァン(船内を繋ぐドア開き)

シオン
「今の悲鳴はアリアですか!? アリア、どこです!?」




アリア




「きゃぁぁぁぁぁぁぁっ!!!(ぶんっ)」

チュドォォォンッッ

シオン
(ひらひらと宙を舞い)

ドサ……ザザザザァァァ(砂に流され)

我らの団団長
「ば、馬鹿者! 大砲の弾を人に投げつける奴があるかっ!」
アリア
「だってだってぇぇぇぇぇ!(泣)」


オォォォォォォォン……


我らの団団長
「む?」
アリア
「ダレン・モーランが……帰っていく?」
我らの団団長
「大砲の弾の集中砲火に驚いたのだろう。……普通にあり得ない攻撃だったからな(ぼそ)」
アリア
「(座り込み)……つ、疲れたぁ」
我らの団団長
「ご苦労だったな。だがお蔭で、なんとか『バルバレ』に被害が出る前に食い止められたぞ」
アリア
「バルバレ?」
我らの団団長
「あの先に見える街のことだ。なんだ、お前もバルバレに用があって、この砂上船に乗ったのではないのか?」
アリア
「うーん、バルバレって街にも聞き覚えはあるんですけど。っていうか、そもそも私は何でこんな所に居るんでしょう?」
我らの団団長
「……それを私に聞かれてもな」
アリア
「ですよね……。あーもう、かにさんは居ないし、先生も…………せ、先生は!?(きょろきょろ)」
我らの団団長
「ひょっとして、先ほどお前が大砲の弾を叩き込んだ、あの青年のことか?」
アリア
「人聞きの悪いこと言わないで下さい! あれは乙女の恥じらいです!」
我らの団団長
「乙女はインナー姿で大砲の弾を素手で投げつけないと思うが……。それより、あの青年なら船から落ちて砂に埋もれたきりだぞ」
アリア
「た、大変です! 先生! 先生ーーー!(辺りの砂かき分け)」
我らの団団長
「……別段止めるつもりは無いが、見付かった時にその格好を見られてもいいのか?」
アリア
「う……。で、でもぉ……(ちらり)」
我らの団団長
「……分かった分かった。青年を見つけたら声を掛けろ。私が救助してやる(苦笑)」
アリア
「ありがとうございます! じゃあ改めて……先生どこですかー!?(砂かき分け)」


我らの団団長


(……ルーキーだが、筋は悪くない。そして腕力はモンスター並みか。……ふむ、どうしたものかな)





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2014/11/13

アリアの冒険 その1



……これは、彼らがハイ・ラガードから帰還し、
しばらく経ったある日の出来事……。




☆    ☆    ☆    ☆    ☆




■マイハウス




ドンッ

かに
「(テーブル叩き)ええい、何度言ったら分かるのだ! アリア嬢、お前にハンターはまだ早い!」
アリア
「何でですか!? 私だってラガードの迷宮で経験を積みました! もうハンターにだってなれるはずです!」
かに
「その経験は冒険者としてだけだ! ハンターと冒険者はまた違う!」
アリア
「何がどう違うっていうんですか! 魔物を倒すか、モンスターを倒すかの違いだけでしょう!?」
かに
「そう言ってる内はハンターなど夢のまた夢だ! 兎に角、吾輩は認めんぞ!」
アリア
「別にかにさんになんか認めて貰わなくたっていいですよーだ!(あっかんべー)」
かに
「お、親代わりに向かってなんちゅーことを!」

ワーワー ギャーギャー




☆    ☆    ☆    ☆    ☆




……こぽこぽ……こぽこぽこぽ……

シオン
「(試験管を眺めつつ)……狂竜ウイルス……やはり不思議な物質ですね。まだ未知の力を秘めているようですが……」

こんこんこん

シオン
「はい? 鍵は掛かっていませんので、どうぞ」
メルル
「(がちゃ)……あの、シオン様」
シオン
「メルル。どうしました?」
メルル
「ご主人様とアリア様が、その……少々ヒートアップしておられまして……(困り顔)」
シオン
「……またですか。分かりました、今行きます(試験管をポケットに仕舞い)」
メルル
「お忙しいところ、申し訳ありません」
シオン
「いえいえ、構いませんよ。二人を止めるのは私の仕事です。それにしても最近は随分と出番が多いですが(苦笑)」
メルル
「……シオン様はどうお考えなのですか?」
シオン
「アリアがハンターになることが、ですか?」
メルル
「はい。……やはりシオン様もご反対ですか?」
シオン
「……正直、アリアは強いですよ。このままハンターになっても、大抵のモンスターに遅れを取ることは無いでしょう」
メルル
「私もそう思います。何故、ご主人様はあれ程反対されているのでしょう? 勿論、アリア様を心配されてのことだと思いますが」
シオン
「先輩も、ただ心配している訳では無いのですよ。ただ、アリアにハンターとしての資質があるかがまだ分からないのです」
メルル
「資質、ですか?」
シオン
「はい。普通は狩りの腕と共にその資質も磨いていくのですが、アリアは戦闘能力が高い分、それがおざなりになり兼ねない」
メルル
「でしたら、それをアリア様にお伝えしては?」
シオン
「これは言葉だけでは伝えきれません。体感して学んでいくしか無いのですが、そのためには狩りに出ねばならない……」
メルル
「……難しいところですわね」
シオン
「ええ。先輩も、どうすればいいのか迷っているのだと思うのですが……」


セバスチャン


「……ニャ? 二人揃ってどうしたのかニャ?」


シオン


「ああ、セバスチャン殿。いつもの喧嘩の仲裁ですよ(微笑)」
セバスチャン
「それまたご苦労さんだニャ。でも、ギルドからの仕事はいいのかニャ?」
シオン
「正直、仕事の休息も兼ねて、といった感じですね。やはり一筋縄ではいかないようです」
メルル
「未知の物質、狂竜ウイルスの調査、ですか」
シオン
「ええ。人やモンスターの身体や精神に強い影響を及ぼすことは判明していますが、どうやらそれだけでは無いようでして」
セバスチャン
「ま、ゆっくりやるニャ。というか、なんでシオンにこういう仕事が回ってくるのかニャ?」
シオン
「……まあ、昔は方々で色んな仕事をしてきましたからね」
セバスチャン
「……旦那さんもそうだけど、シオンはシオンで意外と謎な男だニャ~」
シオン
「ははは、先輩ほどでは無いですよ。ところでセバスチャン殿、その袋は?」
セバスチャン
「これかニャ? 裏庭にキノコが大量に生えてたから間引いてきたニャ(袋空け)」
メルル
「それは有難う御座います。(袋のぞき見)……まあ。ドキドキノコがこんなに?」
セバスチャン
「珍しいことにニャ。あとで戻り玉に調合しておくニャ」
シオン
「そうですね、それがいいでしょう。……さて、と」



(扉の向こうから)ワーワー ギャーギャー



セバスチャン


「おーおー、元気なこったニャ~。しかし毎日々々、よく飽きずに喧嘩できるもんだニャ(呆)」
シオン
「仲のいい証拠ですよ。では、行ってきます」
メルル
「宜しくお願いいたします」
セバスチャン
「頑張ってくるニャ~」



☆    ☆    ☆    ☆    ☆



かに
「ええい! どうしてもハンターになると言うなら、吾輩を倒してからにせい!」
アリア
「(ハンマー抜槌)一撃必倒ーーーっ!!!」

グワゴラグワガキィィィィンッッッ

かに
「(吹っ飛び)躊躇無しかーーーいっ!」

がちゃ

シオン
「……二人とも、そろそろ……」




アリア




「(ハンマー振り切り姿勢)せ、先生危ないっ!」




シオン




「(目の前にフルガンキン飛来)っ!?」
かに
「(吹っ飛び中)シオーーーン! 受け止めてくれーーー!」
シオン
(ひらりと回避)
かに
「は、薄情者ぉぉぉぉぉ!」
セバスチャン
「(目の前にフルガンキン飛来)……ニャ?」

ドンガラガッチャァァァァァン

かに
「どぉぉぉぉぉぉぉ!?」
セバスチャン
「ニャァァァァァァァ!?」
メルル
「ご主人様!? センパイ!?」

ドサ……ゴロゴロゴロ(キノコ転がりだし)



シオン


「……ふう。アリア、室内でハンマーを振り回すのは危ないですよ?」
アリア
「はーい」
かに
「(がばっ)本当に危ないのはハンマーで殴られた側だぞ!?」
セバスチャン
「(ぐわっ)もっと危ないのはそれを身体で受け止める側だニャ!」
アリア
「かにさんは自業自得です! でもセバスチャンはゴメンナサイ。……って、先生、ポッケから何か落ちそうですよ?」
シオン
「はい?」

ポロ…………ガチャン(試験管割れ)

シオン
「しまった! 狂竜ウイルスが……」

シュゥゥゥゥゥゥ……

かに
「……なんかキノコと反応してるぞ? しかもこれ、ドキドキノコじゃないか?」
アリア
「な、なんだかとっても嫌な予感が……(汗)」

……ボフンッッッ(大量の煙発生)

アリア
「うわぁぁぁぁぁぁ!?」
かに
「何だこの煙は!? シオン、説明しろ!」
シオン
「未知の反応なので何が起こるか分かりません! 兎に角煙を吸い込まないで下さい!」
セバスチャン
「無茶言うなだニャ!」
かに
「もうたらふく吸い込んじまったわ!」
アリア
「(くらっ)……あ、あれ? なんだかクラクラ……して…………き…………」

……ばたっ

シオン
「アリア!? ……く……」

……ばたっ



メルル


「アリア様!? シオン様!?」
かに
「(頬ぺちぺち)しっかりしろ! おい! おーーーいっ!」


………………

…………

……





☆    ☆    ☆    ☆    ☆




■???



アリア
(……)



……ザザザ……ザザァァァ……



アリア
(……これは……砂の音……何だか……懐かしいなぁ……ロックラックを思い出すなぁ……)



「……ろ……起……ろ! ……起きろ!」



アリア
(……え~、いやですよ~……せっかくいい気分なんですから~……)



……ザパーン……ザッパーン……



アリア
(……あれ? これは……砂を切る音? ……この音は……あんまり好きじゃないなぁ……何でだっけなぁ……)



「いい加減に起きんか! 起きないと死ぬぞっ!」



アリア
「(目こすり)…………ふわぁい。…………ん?」


ダレン・モーラン1


ダレン・モーラン2


アリア
「…………えぇぇぇぇぇぇぇぇ!?」





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