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前のページ /  次のページ  2014/08/07

絆が奏でる交響曲(シンフォニー)

⇒ TOP世界樹の迷宮2>絆が奏でる交響曲(シンフォニー)


第5階層 天ノ磐座 25F


たたたたた……ぴたっ

かに
「……ふむ。今までに無い、無駄に豪勢な扉だのう」
キャット
「(息切れ中)……こ、これが最後の扉っ!?」
ヴィクトール
「(同じく)……この奥にオーバーロードが居るんだね!?」
かに
「間違い無かろう。ちと休憩したら突入するぞ」
キャット
「なに悠長なこと言ってるのよ! 今すぐ乗り込むわよ!」
ヴィクトール
「そうだよリーダー。街の事を考えると、一刻も早くオーバーロードを倒さないと!」
かに
「うむ、その心意気や良し! ……と言いたい所だが……」
ヘクター
(ぜぃはぁぜぃはぁぜぃはぁ)
かに
「……大丈夫か?」
ヘクター
「……も、問題無い! ぼ、防衛班も長くは持たないはず! 今は何より時間が惜しい!」
かに
「……そうだな。アリア、メルル、シオン、ついでにセバスチャンが心配だ」
キャット
「……その順番に意味はあるの?」
ヴィクトール
「心配順じゃない? アリアちゃんが最初だし、最後はついでのセバスちゃんだし」
ヘクター
「ソフィアの心配はしないのだな……」
キャット
「なんか分かる気もするけど」
ヴィクトール
「街が滅んでも、あの人だけはピンピンしてそうだからね~♪」
かに
「ごちゃごちゃ煩いぞお前ら。……では行くぞっ!」
かに
(……皆、無事でおれよ。今、オーバーロードをぶっ叩くからな!)

ギィィィ……バタンッ




☆    ☆    ☆    ☆    ☆



ハイ・ラガード公国 東地区


ズガガガガガガガッッッ(機銃掃射)





アリア




「うわぁぁぁぁぁぁ!(盾でガード)」




ザッ……ザッ……(白金の銃兵の群れの進軍)





アリア




「……くっ。負けない! 負けないもん! 先生と約束したんだから!(獣寄せの鈴握りしめ)」

キーーーン……ーーン……ーン……

アリア
「さあ来い! かにさん達が帰ってくるまで、ここは私が守るんだっ!」



☆    ☆    ☆    ☆    ☆



ハイ・ラガード公国 西地区

セバスチャン
「フシャァァァァァッ!(威嚇の吠え声)」




ビクッ!?(漆黒の魔騎士の群れが硬直)





セバスチャン




「やっぱり一度に動きを止めれる数には限度がある……ニャァ!」

ボボボッ(漆黒の魔騎士3体の斬撃)

セバスチャン
「『ワイルドガード(通常攻撃を弾く)』発動ニャーっ!」

ガキガキガキンッ

セバスチャン
「ここはワシに託された戦場だニャ! 筆頭オトモの名にかけて、ここは一歩も通さんニャっ!」



☆    ☆    ☆    ☆    ☆



ハイ・ラガード公国 北地区


ザザザッ(緋緋色の剣兵が三方包囲)





シオン




(『知覚(FOEの位置を把握するスキル)』使用中)
シオン
(……左右1ブロック、前2ブロック……後ろは3手先で袋小路。……ならば)
シオン
「……活路は前!(たたたっ)」

ブォォォォォン(緋緋色の剣兵が剣構え)

シオン
「(『先制ブースト』発動)……はっ!」

ひらり(緋緋色の剣兵の頭上を一回転)

とん……たたたたたっ

シオン
(……こちらの動きを学習してきている。もう長くは持たないか……)
シオン
(アリアもセバスチャン殿もギリギリの状況のはず……。先輩、皆、急いで下さいっ!)



☆    ☆    ☆    ☆    ☆



オーバーロードの間


重々しい扉を開き、中へと
足を踏み入れると、そこは開けた
明るい広間になっている。

周囲には、君たちがこれまで
みたこともない物品で溢れ
不思議な音が鳴り響いている。

キャット
「い、意外に広くて明るいわね……」
ヘクター
「……周りの品は、全て喪失技法に絡む物のようだな」
ヴィクトール
「それより、オーバーロードはどこだろ?」

その部屋の中を物珍しげ
見る君たちの頭上から、あの
不思議な声が響いてくる。



「……ついに来たか」


かに
「ああ、来てやったぞ。……さっさと聖杯を渡して、街に放った手下どもの動きを止めろ。今、直ぐにっ!」


「聖杯を求めて何とする」

「汝らも、汝らの生みし地も、間もなく滅びる定め」


ヘクター
「滅びるものか!」
キャット
「そうよ! 私たちも街も、アンタになんか絶対負けないんだから!」
ヴィクトール
「オレたちを、ラガード公国を甘く見ないで欲しいね!」
かに
「……コイツらの言うとおりだ。ラガードは滅びないし、我々も滅びん。何故なら……」

ビシィッ(剣先向け)

かに
「我輩たちは今! ここで! お前を滅ぼすからだっ!」


「……我は滅びぬ」

「我が道を阻む者よ」

「我、オーバーロードの力で死して灰燼と化すが良い!」


かに
「気合入れて行くぞお前らっ!」

ヘクターキャットヴィクトール
「おぉっ!」


オーバーロード



オーバーロードが現れた!




☆    ☆    ☆    ☆    ☆



ハイ・ラガード公国 南地区

衛士1
「ソフィア殿! 東地区に要救助者が居るとの報告が!」
ソフィア
「(重傷者治療中)衛士隊を5人一組で救助に向かわせて!」
衛士1
「了解しました!」

どかどかどかっ

衛士2
「大変です! 西地区にも要救助者多数とのことです!」
ソフィア
「ああもう! 衛士隊は残り何人!?」
衛士2
「て、手すきの者はあと3人です」
ソフィア
「たったの3人!?」
衛士2
「は、はい!」
ソフィア
(不味いわね、手が足りない……。ううん、泣き言を言ってる場合じゃないわ! 住人全員を助けることが私たちの使命のはず!)

ぱたぱたぱたっ

メルル
「ソフィア様、お待たせしました! ここは私にお任せ下さい!」
ソフィア
「メルルちゃん! じゃあ治療はお願い! 衛士隊は残り全員私に付いてきて! 東地区の要救助者を助けに行くわ!」
衛士2
「ソフィア殿、危ないっ!」
ソフィア
「……え?」

バサァッ

クアナーン
「……探したぞ、ギルド『ロストウェイ』よ」

ソフィアメルル
「クアナーン!?」「クアナーンさん!?」




☆    ☆    ☆    ☆    ☆




ざわざわ……ざわざわ……

衛士2
「ソフィア殿から離れろ! この魔物め!(剣に手を掛け)」
ソフィア
「待って! 彼は敵じゃないわ! ……クアナーン、何故ここに?」
クアナーン
「……全能為るヌゥフから、新たな命が下ったのだ」
ソフィア
「命? ……今更、貴方たちに何を?(怪訝)」
クアナーン
「……ラガードを名乗る民と、それが住まう街の破壊……」
メルル
「!?」
衛士2
「そ、総員抜刀ーっ!」

シャキシャキシャキンッ(一斉抜刀)

ソフィア
「待ちなさい!」
メルル
「……クアナーンさんは、その命に従うと言うのですか? 貴方がたは、新たな道を歩むのではなかったのですか!?」
クアナーン
「……我らの中には、未だ土の民を受け入れられぬ者も居る。全能為るヌゥフの命を絶対とする、古き生活を捨てられぬ者も居る」
ソフィア
「……」
クアナーン
「そのため、我らは一昼夜に渡り話し合いを続けた。その結果……」

ソフィアメルル
(ごくっ)

クアナーン
「……我らは、古き神に従うより、未来の友と歩むことを一族の総意とした」
ソフィア
「!? それじゃあ!」
クアナーン
「ロストウェイよ。そして未来の友となるべき土の民よ。我らは、君たちの助力に来たのだ!」
衛士1
「み、皆、上を見ろ!(上を指差し)」




バサバサバサァッ(空を埋め尽くす空の民の翼)





メルル




「こんなに沢山……」
クアナーン
「一族の戦士全てを連れて来た。教えてくれロストウェイ。我らが君たちのためにすべき事を!」
ソフィア
「……よしっ! 空の民は衛士1人を抱えて要救助者の元へ急行! 怪我人はここ、そうでない者は街の外へ!」
衛士2
「し、しかし……(ちらり)」
翼人1
「……」
メルル
「大丈夫です! この方たちは信頼できる方々ですわ!」
衛士2
「りょ、了解しました! では協力を頼む!」
翼人1
「うむ。君たちに全能為るヌゥフ、父為るイシュと母為るイシャの祝福あれ」
衛士2
「よ、良く分からないが、要救助者は20人、行き先はアッチだ!(指差し)」
翼人1
「(がしっと衛士を抱え)心得た。空の民の戦士たちよ、我に続け!」

バサバサバサァッ

衛士2
「う、うわぁぁぁぁぁぁぁ……(空に消える声)」




衛士1




「で、では残りは全員、私に付いて来てくれ! 我々衛士隊と組み分けをさせて欲しい!」
翼人2
「承知した」
衛士1
「衛士隊は要救助者の場所を洗い出せ! 彼らと共に、住人全てを救出するぞっ!」

衛士翼人
「おぉぉぉぉっ!」





ソフィア




「……クアナーン、有難う。お陰さまで、何とか住人全員を救えそうだわ」
メルル
「本当に……本当に有難う御座います(深々と御礼)」
クアナーン
「礼を言われるようなことでは無い。未来の友のため、当然のことをしているだけだ」
ソフィア
「ふふふ。あの様子を見てると、もう『未来の』じゃ無いと思うけど?」




衛士1




「西地区に要救助者、怪我人多数!」
翼人2
「我らが行こう。土の民を数人、補佐に付けてくれ!」
衛士1
「済まない! よし、第一班出るぞ!」




クアナーン




「……そうだな。我々は、ようやく正しきイサの流れの中に戻れたのかもしれん」
メルル
「……ソフィア様。避難は皆さまにお任せして、私たちは治療に専念いたしましょう!」
ソフィア
「そうね。じゃあクアナーン、避難の方は任せたわよ!」
クアナーン
「承知した。……ああ、そうだ。1つ、君たちに言い忘れていたことがある」
メルル
「何でしょう?」
クアナーン
「世界樹から、君たちの友人を連れて来た。今頃は、街のどこかに居るはずだ」
ソフィア
「世界樹から……」
メルル
「……友人?」



☆    ☆    ☆    ☆    ☆



ハイ・ラガード公国 西地区

セバスチャン
「フシャァァァァァッ!(威嚇の吠え声)」

ボボッ(漆黒の魔騎士2体の斬撃)

セバスチャン
「またまたワイルドガード発動ニャっ!」

ガキガキンッ


漆黒の魔騎士死の黒刃を使った!

セバスチャン
「んニャァァ!? そ、それはワイルドガードじゃ防げんニャ!」

ザクッッッ!!!(即死攻撃発動)

セバスチャン
「ニャァ!? む、無念だニャァァァァ……」

ふらふらふら……

セバスチャン
「……うんニャッ!」

ぐっっっ!!!(踏ん張り)

セバスチャン
「(『最後の足掻き(HP1で生き残る)』発動)ここで倒れたら旦那さんに会わす顔が無いニャ! まだまだこれからだニャっ!」

ドドドドドッ(漆黒の魔騎士が総攻撃)

セバスチャン
「や、ちょっと今HP1だから手加減プリーズだニャァァァ!」




ピーン(糸が切れた音)





セバスチャン




「……ニャ?」




チュドォォォォォンッッッ(大爆発)

!?(漆黒の魔騎士吹き飛び)





セバスチャン




「ななな何事だニャ!?」




ローズ




「ほほほほほっ♪ 私の華麗な『トラッピング(物理攻撃に反応して大反撃)』、目に焼き付けたかしら?」




セバスチャン




「ローズ嬢ちゃん!? 助けに来てくれたのかニャ!?」
ローズ
「勘違いしないでちょーだい。別に私は助けに来る気はなかったんだけど、あの子がねぇ(ちらり)」




……チリーン(鈴の音)

ウィンディ
「……貴方たち、パンダさん、いじめた」

ザザザザザッ(漆黒の魔騎士が完全包囲)

ウィンディ
「……いじめた……いじめた……いじめた……」

リリリリ……

ウィンディ
「……許さない……許さない……許さない……」

リィィィィィィ……

ウィンディ
「許さないっ!!!」

ィィィィィィンッッッ(『畏れよ、我を』発動)


漆黒の魔騎士テラー状態になった!

漆黒の魔騎士テラー状態になった!

漆黒の魔騎士テラー状態になった!

………………

…………

……





セバスチャン




「おお、総テラー状態だニャ!」
ローズ
「今日は一段とキレがいいわね~」

とことことこ

ウィンディ
「……パンダさん、大丈、夫?」
セバスチャン
「無問題だニャ。ウィンディ嬢ちゃんとローズ嬢ちゃんのお陰で助かったニャ(頭ぽんぽん)」
ウィンディ
「……良かっ、た(にっこり)」
セバスチャン
「で、だニャ。助けて貰った直後で申し訳無いけども、この街を守るために力を貸してくれんかニャ?」
ローズ
「……タダ、とは言わないわよね?」
セバスチャン
「……三日間、三食おごりでどうかニャ?」
ローズ
「(がしっと手を組み)さあ! 共に街を守りましょう!」
セバスチャン
「……ウィンディ嬢ちゃんも大変だニャ~」
ウィンディ
「……もう、慣れた、の」
ローズ
「さーて。庶民の生活を守るのも賢者の学院の務め! 敏腕にして美人監査官のローズが相手してあげるわ!」
ウィンディ
「……頑張る、の」
セバスチャン
「よっしゃだニャ! 第2ラウンド開始だニャーっ!」



☆    ☆    ☆    ☆    ☆



ハイ・ラガード公国 北地区


たたたたたっ

シオン
(次の角を右、その次は……)




キュィィン(緋緋色の剣兵があらぬ方向見やり)





シオン




(……? なぜ私を追わない……?)




フロースの宿の娘




「(ぐすぐす)……お母さん……お母さん、どこぉ?」




シオン




「っ!?」




ザッ(緋緋色の剣兵が立ち塞がり)

フロースの宿の娘
「……? あ、あなた、誰?」

ブォォォォォン(剣構え)

フロースの宿の娘
「……え?」

フォン……ズバッッッ

フロースの宿の娘
「きゃっ! …………あ、あれ?」
シオン
「(抱きかかえ)……お嬢さん、怪我はありませんか?」
フロースの宿の娘
「あ、はい……。あ、あのぉ……」
シオン
「大丈夫。今、お母さんの所に連れて行ってあげますからね(微笑)」
フロースの宿の娘
「ホント!? ホントに!?(ぱぁぁぁぁ)」
シオン
「ええ。だから、少しの間、目を瞑っていて下さい」
フロースの宿の娘
「は、はい!(ぎゅっ)」
シオン
(……く)

どく……どくどくっ……(背中から大量出血)

シオン
(この傷では逃げ切れないか……)
フロースの宿の娘
(シオンの腕の中で目を瞑り)
シオン
(……否! この手の中の命……そして私を待っていてくれる人にかけて、ここで死ぬ訳にはいかないっ!)

フォンフォンッ(緋緋色の剣兵二体からの攻撃)

シオン
「(女の子を抱き直し)……はっ!」

ひらひらり……がくっ(膝落ち)

シオン
(まだ……まだですっ!)

緋緋色の剣兵殺戮の光刃を使った!

シオン
「くっ!」




ギルド長




「チェェェェストーーーッ!!!」

ドガッッッ(緋緋色の剣兵が吹き飛び)





シオン




「ギルド長!?」
ギルド長
「……待たせたな。この場は、ラガード公国冒険者ギルド長、ジャンヌが預かった!」
シオン
「いけません! いくら貴女でも緋緋色の剣兵と三対一では!」
ギルド長
「心配無用。……三対三だ」




アーテリンデ




「はぁぁぁぁ!(亡者の灰)」
ライシュッツ
「砕け散れいっ!(サンダーショット)」

ドガガッッッ(緋緋色の剣兵が吹き飛び)





シオン




「アーテリンデ! ライシュッツ殿!」
アーテリンデ
「……ふう。なんとか間に合ったみたいね♪」
ライシュッツ
「(ちらり)……余計な重荷を抱えているからそうなるのだ」
フロースの宿の娘
(まだシオンの腕の中で目を瞑り)
シオン
「……ははは。性分、としか言いようがありませんね(苦笑)」
ライシュッツ
「ふ……。お主等らしいわ(にやり)」
アーテリンデ
「(ヒーリング掛け)……あとは私たちに任せて、少し休みなさい」
シオン
「……申し訳ありませんが……宜しくお願い……しま……す……」
フロースの宿の娘
「!? お、お兄ちゃん? お兄ちゃん!?(ゆさゆさ)」
アーテリンデ
「大丈夫、疲れて寝てるだけよ。……お嬢ちゃん。今度は、君がこのお兄ちゃんを守る番よ。いい?」
フロースの宿の娘
「……う、うん!」
アーテリンデ
「(頭なでなで)よしよし、良い子ね。……さて、と」




ザザザッ(緋緋色の剣兵が三方包囲)





アーテリンデ




「……貴女と組むのは、ワンちゃんの捜索以来ね」
ギルド長
「ああ。……前衛は私が務める。背中は任せたぞ」
ライシュッツ
「任されよ。魔弾の射手の力を思い知らせてくれる!」
アーテリンデ
「さあ、行くわよっ!」



☆    ☆    ☆    ☆    ☆



ハイ・ラガード公国 東地区


ズガガガガガガガッッッ(機銃掃射)





アリア




「(盾でガード)……くぅぅぅぅ!」




ジャキンッ(機銃構え)

ジャキンッ(機銃構え)

ジャキンッ(機銃構え)

………………

…………

……





アリア




「はぁ……はぁ……鈴……鳴らして、逃げ……(ばたり)」

……ずり……ずり……

アリア
「(這い進み)……まだ……先生……約束……まだ……」

キーーーン……ーーン……ーン……

アリア
「(獣寄せの鈴鳴らし)……最後まで、諦めない……人を救うのが……ハンター……」




ズガガガガガガガッッッ(機銃掃射)





アリア




「……かにさん……先生……っ!」




公女




「前列、全力防御ーっ!」

近衛兵1近衛兵2近衛兵3
「おぉぉぉぉぉっ!」


ガキガキガキィィィンッ(銃弾を盾でガード)





アリア




「…………え?」




公女




「前後列入れ替え! 総員突撃ーっ!」

近衛兵4近衛兵5近衛兵6
「突撃ーーーっ!!!」


ズドドドドドドドッッッ





公女




「(抱きかかえ)アリア様! アリア様! 大丈夫ですか!?」
アリア
「……エルさん……来てくれたんだ……ありがとー……(微笑)」
公女
「(ぶんぶん首ふり)お礼を言うのはこちらの方ですわ! ラガード公国を代表して感謝いたします!」
アリア
「あはは……照れるなぁ……」
公女
「アリア様はここでお休み下さい! あの敵は私たちが!」
アリア
「……ううん、大丈夫です。エルさんの声聞いてたら……何だか、元気が出てきました。……もっと聞かせて欲しいなぁ……」
公女
「……ええ。私などの声で宜しければ、喜んで。早く元気になって下さいませ、アリア様(微笑)」
アリア
「うん……あれ?」
公女
「どうされました!? 傷が痛みますか!?」
アリア
「……ううん。ホントに怪我、治っちゃったみたい……」
公女
「……え?」
アリア
「(飛び起き)よっと! ふ! ほ! は!(腕ブンブン)」
公女
(ポカーン)
アリア
「よし、完・全・復・活! エルさん、ありがとうっ♪」
公女
「い、いえ。お元気になられたのなら、何よりですわ……」
アリア
「(白銀の銃兵と近衛隊の戦い見やり)……ねえエルさん。もう1つ、お願いがあるんですけど」
公女
「は、はい、何でしょう?」
アリア
「さっきの『突撃ー!』ってヤツなんですけど」
公女
「あ……。お、大声を出したりして、はしたなかったですよね……(赤面)」
アリア
「ううん! あの時のエルさん、凛々しくて格好良かったです!」
公女
「あ、有難う御座います……」
アリア
「それで、私にも『突撃ー』って、言ってもらってもいいですか? アレを言ってもらえると力が湧いてきそうです!」
公女
「そ、そうなんですか?」
アリア
「はい! さっきは傷も治しちゃったし、きっとエルさんの声には不思議な力があるんです!」
公女
「……ええ、分かりました!」
アリア
「よし! みんなー、離れてー! 一発ぶちかましますよーっ!」




ざわざわざわっ!

近衛兵4
「アリアお嬢が……一発ぶちかます!?」
近衛隊隊長
「総員退けー! 死にたくなければ死ぬ気で退けーーーっ!!!」

近衛兵4近衛兵5近衛兵6
「うわぁぁぁぁぁっ!」


???(白銀の銃兵混乱中)





公女




「(こほん)……それではアリア様! 突撃お願い致しますっ!」

グラドリエル攻撃の号令を使った!

アリアの攻撃力が1.5倍にアップ!

アリア
「きたきたきたーっ!」

グワァァァァ……(斧振り上げ)

アリア
「一・撃・必・倒! フルゲイィィィィンッ!!!」

チュドドドーンッ(白銀の銃兵の群れ吹き飛び)

アリア
「よっし!(ガッツポーズ)」




近衛兵1




「さ、流石はアリアお嬢っ!」
近衛兵2
「迷いのない一直線の攻撃! あれこそが我らのアリアお嬢よっ!(感涙)」
近衛隊隊長
「アリアお嬢も居る! 公女殿下も居る! この戦い、勝てるぞーっ!」




公女




「いまが好機です! 総員、突撃態勢っ!」
アリア
「さあ皆、行きますよーっ!」

オォォォォォォォッ!!!




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