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前のページ /  次のページ  2014/08/13

冒険者たちの追走曲(カノン)

⇒ TOP世界樹の迷宮2>冒険者たちの追走曲(カノン)


ハイ・ラガード公国 東地区


ギィンギィンッ ズガガッ(斬撃と銃弾の応酬)

近衛隊隊長
「公女殿下! 右翼前線が押されています!」
公女
「右翼、前後列交代! 左翼、守備陣形のまま前進! 中央を援護せよっ!」

近衛兵1近衛兵2近衛兵3
「おぉぉぉぉぉぉっ!」

公女
「アリア様、中央を率いて突撃をお願いいたしますっ!」




アリア




「了解! 皆、行っくよーっ!」

近衛兵4近衛兵5近衛兵6
「アリアお嬢のためならばーっ!」


ズドドドドドドドッッッ





近衛隊隊長




「敵中央陣が崩壊! アリアお嬢を先頭に敵を粉砕していますっ!」

オォォォォォォォッ!!!

公女
「他の地区の状況は!?」
伝令兵1
「は! 南地区では翼人なる援軍と連携し、全地区の住人の避難を進めています! 達成率は現在8割弱!」
伝令兵2
「西地区では白黒の珍獣を中心に交戦中! 呪言による同士討ちなどで戦局は優勢とのこと!」
伝令兵3
「北地区では冒険者ギルド長を中心に交戦中! 途中離脱したシオン殿も戦線復帰、こちらも戦局優勢とのことです!」
公女
「では各所に戦局優勢と伝令、士気を高めて下さい!」

伝令兵1伝令兵2伝令兵3
「はっ!」





公女




(……ヴィクトール様、街は私たちが守り通します)
公女
(ですから、どうか安心して敵首魁をお討ち下さいませ!)



☆    ☆    ☆    ☆    ☆



オーバーロードの間


オーバーロード


オーバーロードVOID2を使った!


キュゴゴゴゴゴッ!!!(全体無属性攻撃)

ヴィクトール
「うわっはぁぁぁぁい!(吹っ飛び)」




ヴィクトール




「痛たたたたたた……。うう、攻撃が訳分かんないよ~(泣)」
かに
「ええい、泣き言など言ってる暇があったら攻撃しろっ!」
ヴィクトール
「だって迂闊に攻撃するとカウンターが飛んでくるし~」
かに
「うむむむむむむむむむ……」
キャット
「(ソーマ使いつつ)ヘクター! なにか作戦とか無いの!?」
ヘクター
「(考え中)……ちょっと待て。ひょっとするとこれは……」
かに
「ええい、それでも攻撃せねば始まらん! 吾輩が突貫する! ヘクターとキャットは援護しろ!」
キャット
「分かったわ!」
ヘクター
「(ピーン)……待て! 次はカウンターだ! 手を出すなっ!」
かに
「(急停止)な、なに!?」

オーバーロードMACVを使った!

ヴィクトール
「あ、ホントだ! 確かアレ、カウンターだよ!」
キャット
「何か掴めたのね!?」
ヘクター
「ああ。ヤツの攻撃は一定のパターンをループしている。全体攻撃の次はカウンター、というようにな」
かに
「そういうことか。道理で行動が普通じゃないと思ったわい。状況の変化に応じるのでは無く、予め決めていたとはな」
キャット
「じゃあ、あのカウンターの次は!?」
ヘクター
「次は……回復行動だ」
かに
「即ち、全力攻撃のチャンス! そうと分かれば……ヴィクトール!」
ヴィクトール
「オッケー! さあ皆、ここで決めちゃお~♪(猛き戦いの舞曲で全員の攻撃力が1.3倍にアップ)」
かに
「(がりっとブレイバンド噛み砕き)……ヘクター! キャット! 準備はいいな!?」

ヘクターキャット
「おう!」「勿論!」


オーバーロードREPAIRを使った!

オーバーロードHP431回復した!

ヴィクトール
「ヘクターの読み通りだ! 皆、レッツゴーっ!」
キャット
「悠長に回復してんじゃ……無いわよーっ!」

ビシシシシシッ!!!(跳弾5発ヒット)

ヘクター
「疾き風よ、光と共に解放されよっ!」

キュゴッッッ(大爆光)

かに
「これで……終・わ・り・じゃーっ!」

ドゴォォォォッ!!!(シールドスマイト)



「!?」



ヒュゥゥゥ……ガシャァァァッッッ

かに
「おっしゃー! オーバーロード、討ち取ったりーっ!」



☆    ☆    ☆    ☆    ☆




オーバーロードと名乗った
驚異的な存在が、君たちの
目の前で音を立てて崩れ落ちる

キャット
「リーダー、ナイス!」
ヴィクトール
「見事なスマイトだったね~♪」
ヘクター
「ふ、見せ場を取られてしまったな」
かに
「だはははは! 主役はここ一番で必ず決めるものよ!」

激しい戦いに勝利した君たちが
その余韻に浸っているとき、再び
あの声が響いてくる。



「……まさか我を倒すとは……」


ヴィクトール
「うわ!? まだ生きてるの!?」
かに
「ふん。街に放った手下どもを今すぐ止め、素直に聖杯を渡すなら命までは取らんでやるぞ」
ヘクター
「無論、二度と人を魔物化するような実験をしないと誓うなら、だがな」
キャット
「ほら、さっさと負けを認めなさい!」


「汝らの力、かなりのもののようだ」

「だが、戦いだけが全ての解決には繋がらぬ」


かに
「この期に及んで負け惜しみか? 器の小ささが知れるぞオーバーロード!」


「聞け」

「我が研究は未だ途中」

「我は聖杯を完成させねばならん」

「永遠に生きる命を求めて……」

「その為には、汝らに負ける訳にはいかぬのだ」


ヘクター
「……反省の色無し、か」
ヴィクトール
「ホントに魂が凍っちゃってるんだね~」
キャット
「負ける訳にはって、アンタもう負けたのよ? そこんとこ分かってんの?」


「……そこで、提案だ」


かに
「提案だと?」


「我が力を持って汝らに永遠の命、
人を超える力をやろう」

「その代わり、汝らは聖杯を
諦めてここから立ち去るのだ」



かにヘクターキャットヴィクトール
「……」



「悪い話でもあるまい」

「人を超える力を得ることができるのだ」

「どうだ?」



オーバーロードはそういって
君たちの返事を待つ。

……君たちはどう答えるのか
己の思う答えを返すがいい。

ヴィクトール
「……えーっと、オレが答えても、いいかな?」
ヘクター
「……いや。俺からも言いたいことがある」
キャット
「……それを言ったら、私だって、あるわよ?」
かに
「まあ待て。……全員で言うぞ。いいな?」

ヘクターキャットヴィクトール
(こくり)



「では聞こう、汝らの答えを」



かにヘクターキャットヴィクトール
(大きく息を吸い込み)

かに
「ふっ!」
ヘクター
「ざっ!」
キャット
「けっ!」
ヴィクトール
「んっ!」

かにヘクターキャットヴィクトール
「なっ!!!」



「……」


キャット
「そんなくだらない誘いに乗る奴が遥々アンタを倒しに来ると思ってんの!?」
ヘクター
「まったくだ。……あまり俺たちを舐めるんじゃない」
ヴィクトール
「今までで一番面白い冗談だったね~(冷笑)」
かに
「という訳だ。言いたいことはそれだけだな? ……ではそろそろ滅べ。時代遅れの裸の王様よ」

君たちの答えを聞くと、
オーバーロードは深いため息を
はいて言葉を続ける。



「それが、汝らの選んだ道か……」


かに
「(ぞくっ)ヘクター! やれっ!」
ヘクター
「!? 疾き風よ、光と共に解放されよっ!」

キュゴッッッ(大爆光)




☆    ☆    ☆    ☆    ☆




ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……

ヴィクトール
「うわ、木端微塵だね~」
ヘクター
「ふう。……突然どうしたと言うのだ?」
かに
「分からん。分からんが…………嫌な予感がする」
ヴィクトール
「予感がするって……現在進行形?」
キャット
「ここから何があるっていうの? オーバーロードは見て通り滅んだし……」





「……ならば仕方あるまい」






キャット




「……え? な、なに!? どこから!?」
かに
「……上だっ!」

ヘクターキャットヴィクトール
「!?」





真オーバーロード


「……我が、真の力で汝らの相手をしよう」






キャット




(……ぺたん)
ヴィクトール
「そんな……嘘だろ……(呆然)」
ヘクター
「……これが……機神……」
かに
「ぬう……(汗)」



「汝らならば、我が真の力を推し量ることは出来よう」

「人の仔の力で神に勝つことは叶わぬ」





ヘクターキャットヴィクトール


「……」

かに
「この野郎、好き勝手なことを……」




かに




(……だが、奴の言ってることはただのはったりでは無い。力の差はかなり大きいか……)
かに
(……何より、勝ったと思った所からの再戦は精神的ダメージが大きい。吾輩は兎も角、この3人では……)
かに
(一度引くか? ……いや。引けば街への攻撃を止める手段を失う)
かに
(…………不味い。これは……打つ手が無いぞ……)



☆    ☆    ☆    ☆    ☆



ハイ・ラガード公国 東地区

アリア
「デス、バウンドーっ!」

ドゴォォォッ!!!

アリア
「はぁ……はぁ……。こ、これで最後!?」
公女
「敵残数を確認して下さい!」
近衛隊隊長
「……敵影、ありません! 今のが最後の一体です!」
近衛兵
「……勝った……勝ったぞーっ!」

オォォォォォォォッ!!!

公女
「まだです! 他地区の状況を確認して下さい!」




ソフィア




「住民の避難は完了したわよぉ♪」
メルル
「怪我人多数ですが、死者は出ておりません。重傷者の方々も命に別条はありませんわ」




公女




「ソフィア様! メルル様!」




セバスチャン




「(ボロボロ)西地区も戦闘終了だニャ。漆黒の魔騎士は全てボコってやったニャ~」
ローズ
「(同じく)主に私の活躍でね。さあ、楽しい楽しいタダ飯タイムよ~♪」
ウィンディ
「(ふるふる)……パンダさん、も、頑張った、の」




メルル




「センパイ! ギルド『クリムゾン』のお二人も! お待ち下さい、直ぐに治療いたしますわ!」
アリア
「じゃ、じゃあ、あとは先生の所だけ……」




シオン




「……北地区も戦闘終了です。緋緋色の剣兵三体、全て撃破しました」




アリア




「先生っ!」

たったった……がしぃ(抱きつき)

アリア
「大丈夫ですか!? 怪我とかしてないですか!?」
シオン
「…………え、ええ、大丈夫です。アリアもお疲れ様でした。よく頑張りましたね(頭なでなで)」
アリア
「えへへ~♪ それもこれも、先生の作戦とエルさんと衛士さん達のお陰です!」




ギルド長




「……大丈夫だそうだが?」
アーテリンデ
「やせ我慢に決ってるでしょ。ホントだったら立ってるだけでも辛いはずよ」
ライシュッツ
「弱さを見せたくない、か。……まだまだ青いのう」




公女




「……ふう。これで街の安全は確保できたようですね」




大臣




「姫様。気を抜くのは早いですぞ」




公女




「爺や!? 何故ここに!? お父様の守りはどうしたのですか!?」
大臣
「ほっほっほ。大公様から『爺が爺を守ってどうする、爺でも他に出来る事はあるだろう』と言われてしまいましてな」
公女
「それはお父様らしいですが……。それで、先ほどの言葉の意味は?」
大臣
「ギルド『ロストウェイ』の方々が、何故寡兵を分けてまで、住人の避難と敵首魁の討伐を優先したか、ということです」
公女
「? ……まさか、敵の増援?」
大臣
「シオン殿、そうなのであろう?」
シオン
「(アリアに支えられ)……はい。空飛ぶ城には無尽蔵に魔物が居ます。時を置けば、必ず第二陣が攻めて来るはず」
公女
「……今の兵力で防ぐことは……可能でしょうか?」
シオン
「……正直に申し上げると、難しいでしょう。今は、別動隊が一刻も早く敵首魁を討ってくれることを祈るのみです」
公女
「……そうですか」
アリア
「それなら大丈夫です! かにさん達は絶対負けません! きっと、今すぐにでも勝って帰ってきますよ!」
公女
「アリア様……」
アリア
(……そうですよね。かにさん、ヘクターさん、キャットちゃん、ヴィクトールさん……)



☆    ☆    ☆    ☆    ☆



オーバーロードの間




ヘクターキャットヴィクトール


「……」



「我が力、汝らの運命を悟ったか」

「ならば、大人しく神の裁きを受けるがいい」




ヘクター


「……神には勝てない、か。確かにそうかもしれんな」
かに
「ヘクター! 諦めるな!」
ヘクター
「…………だが」


「……だが?」




ヘクター


「……勝てるかどうかじゃない。勝つしかないんだ」
ヴィクトール
「……そして、勝つためには戦うしかない」
キャット
「……どう? シンプルでしょう?」


「汝ら、一体なにを……」




ヘクター


「そしてオーバーロードよ。もう一つ、いいことを教えてやる」
ヴィクトール
「例え、お前がどんな力を持っていたとしても……」
キャット
「例え、私たちがどれだけ傷ついていたとしても……」
ヘクター
「俺たちなら……」
ヴィクトール
「オレたちなら……」
キャット
「私たちなら……」

ヘクターヴィクトールキャット
「……勝てるっ!!!」



「……」




かに


(呆然)
ヘクター
「リーダー! そうだな!?」
かに
「…………くくく……くははははははははっ! ああそうだ! その通りだ! 吾輩たちなら勝てるともっ!」


「……汝らは……」

「……汝らは、一体、何者だ?」




かに


「ふ……。冥土の土産に教えてやる!」

ビシィッ(剣先向け)

かに
「吾輩たちは冒険者! ギルド『ロストウェイ』だっ!」

ヘクターヴィクトールキャット
(全員武器構え)



「……我は、滅んだ世界からの脱却、
新たな世界での未来を夢見た」

「何人であろうと、その邪魔はさせぬ」

「……神となりし我が力、思い知れ!」




かに


「これが間違い無く最終決戦だ! 総員、死力を尽くせっ!」

ヘクターヴィクトールキャット
「おぉぉぉっ!!!」



真オーバーロード



真オーバーロードが現れた!




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